「自社でもTikTokを始めたいけれど、アカウントの種類はどうすればいい?」
「企業で運用する場合、個人アカウントのままだと何かペナルティがあるの?」

企業のSNS運用担当者様から、このようなご相談を頻繁にいただきます。

ショート動画の波が完全に定着した2026年現在、多くの企業がTikTokマーケティングに参入していますが、ビジネスアカウントへの切り替えを含む最初のアカウント設定でつまずいてしまうケースが少なくありません。

結論から言うと、企業がTikTokをマーケティング目的で運用する場合、「TikTokビジネスアカウント」の設定をおすすめしています。
しかし、切り替えることによるデメリットを理解せずに運用を進めると、再生数が伸び悩む事態に陥ることもあります。

本記事では、大阪のSNS運用代行会社 BEASTARのディレクターが、TikTokビジネスアカウントの基本から、個人アカウントとの違い、そして企業が知っておくべきメリット・デメリットまでを網羅的に解説します。

TikTokビジネスアカウントとは?

TikTokビジネスアカウントとは、企業、ブランド、店舗などが、TikTok上でマーケティング活動を行うために最適化されたビジネス専用のアカウント設定のことです。

「ビジネス」という名前がついていますが、初期費用や月額料金などは一切かからず、完全無料で利用できます。
法人登記簿の提出なども(一部の特殊機能を機能を除き)基本的には不要で、アプリ上の簡単な設定だけで、今日からすぐに誰でも切り替えることが可能です。

個人が楽しむための「個人アカウント」とは異なり、ビジネスアカウントには自社のWebサイトへの誘導機能や、詳細なデータ分析機能など、ビジネスを加速させるためのツール(ビジネススイート)が標準搭載されています。

個人アカウントとビジネスアカウントの5つの違い

「具体的に何が違うの?」という疑問に答えるため、2026年最新の仕様に基づいた両アカウントの違いを一覧表にまとめました。

比較項目個人アカウント(クリエイター)ビジネスアカウント(企業・店舗)
利用目的個人の趣味、視聴、クリエイター活動企業の認知拡大、集客、採用、販売促進
料金無料無料
プロフィールへのリンク設置フォロワー1,000人以上で設置可能条件を満たせば初期から設置可能(※)
使用できる楽曲(音源)流行りのJ-POPやトレンド音源を全て使える「商用音楽ライブラリ」のフリー音源のみ
インサイト(分析機能)基本的なデータのみ確認可能詳細なデータ分析、データのエクスポートが可能
お問い合わせ先の設置不可メールアドレス等をプロフィールに設置可能

※ビジネスアカウントでのリンク設置条件は頻繁にアップデートされます。ビジネス登録(企業認証)を行うことでフォロワー数に関係なくURLを設置できるケースが一般的です。

TikTokビジネスアカウントにする3つのメリット

企業がわざわざビジネスアカウントに切り替えるべき最大の理由は、以下のメリットに集約されます。

メリット1.自社サイトやLPへの「URLリンク」が設置しやすい

TikTokから自社の商品購入や来店予約に繋げる(CVを獲得する)ためには、プロフィール欄にWebサイトへのリンクを貼ることが不可欠です。

個人アカウントの場合、原則として「フォロワーが1,000人を突破するまで」はリンクを設置できません。
しかし、ビジネスアカウントに切り替えて所定のビジネス情報登録(認証)を行えば、フォロワーが少ない初期段階からでもURLを設置できるようになり、すぐに集客導線を作ることができます。

メリット2.プロフィールの「お問い合わせ導線」が強化される

ビジネスアカウントでは、プロフィール画面に「住所(マップアプリと連携)」「電話番号」「メールアドレス」をボタンとして直接設置することができます。

これにより、動画を見て「問い合わせたい」「この会社に仕事を依頼したい」「コラボレーションしたい」と思ったユーザーや他企業が、わざわざ別のブラウザを開いて検索することなく、ワンタップで直接コンタクトを取れるようになります。

メリット3.詳細な「インサイト(データ分析)」が可能になる

TikTokのアルゴリズムを攻略し、動画をバズらせるためには「データ分析」が命です。

ビジネスアカウントでは、動画ごとの視聴維持率(どこでユーザーが離脱したか)や、視聴者の属性(男女比、年齢層、地域)、トラフィックソース(おすすめ経由か、検索経由か)などを、個人アカウントよりもさらに細かく、かつ長期間にわたって分析・ダウンロードすることができます。

【関連記事】TikTok Studio(スタジオ)とは?PC・スマホでの使い方と企業が使うべき機能を徹底解説

TikTokビジネスアカウントのデメリットは楽曲制限

ここまでメリットをお伝えしましたが、企業がビジネスアカウントを運用する上で、絶対に立ちはだかる壁が一つだけあります。
それが、流行りのJ-POPや、TikTokでトレンドになっている有名楽曲が使えなくなる点です。

TikTokには何百万曲もの音楽が登録されており、個人アカウントのユーザーはそれらを自由に使って動画を作ったり踊ったりしています。

しかし、これはあくまで「個人が非営利目的で楽しむこと」を前提にTikTokが楽曲の権利者と契約を結んでいるためです。

企業が自社の売上や認知拡大(=営利目的)のために、無断で有名アーティストの楽曲を使用することは「著作権侵害」にあたります。

そのため、ビジネスアカウントに切り替えた瞬間、アプリ内の音楽検索画面からはJ-POPなどの一般楽曲が消え、TikTokが企業向けに提供している「商用音楽ライブラリ」に登録されたフリー音源(著作権フリー楽曲)しか使えなくなります。

商用フリーなおすすめ音源

TikTokの企業アカウントでは、

・Lo-fi
・チルhop
・city pop系
・アコースティックギター

など、声やナレーションを邪魔しない、かつオシャレ感が出る音源がおすすめです。

具体的には、次のような作曲家・楽曲があげられます。

作曲家特徴人気曲
しゃろう・Lo-fi / city pop / chill・おしゃれVlog系・YouTube・SNS動画で定番・「しゅわしゅわハニーレモン」・「パステルハウス」・「2:23 AM」
さんうさぎ・ゆるかわいい、ポップ・TikTok女子系動画に合う・ゲーム風・日常Vlog風・「ねむねむめいくあっぷ!」・「おかいもの、そしておふろ」
蒲鉾さちこ・ピアノ系おしゃれBGM・ナチュラルで優しい雰囲気・美容・ライフスタイル動画向き・「おとぼけダンス」・「静かな夜長に」

※TikTokアプリ内の商用音楽ライブラリに入っていない場合があります。その場合は音源配布サイトで利用規約(商用利用可否)を確認の上、楽曲をダウンロードし、CapCutなどの外部編集アプリを使って動画に組み込んでからTikTokに投稿してください。

TIkTokビジネスアカウントに切り替える方法

「ビジネスアカウントにするのは難しそう…」と思うかもしれませんが、現在運用している個人アカウントから、スマホアプリの操作だけでたった1分で切り替えることが可能です。
※新規でアカウントを作成した場合も、まずは個人アカウントとして作成し、後から切り替える流れになります。

【切り替えの4ステップ】

①TikTokのプロフィール画面を開き、右上の「≡(三本線メニュー)」をタップする。
②「設定とプライバシー」をタップする。
③「アカウント」をタップする。
④「ビジネスアカウントに切り替える」をタップする。

ガイダンスに沿って、自社の業種に最も近い「カテゴリー」を選択し、プロフィールに追加したいメールアドレス等の情報を入力して完了です。
これだけで、すぐに詳細なインサイト(分析機能)や、商用音楽ライブラリが利用できるようになります。

ちなみに、いつでも同じ手順で「個人アカウント」に戻すことも可能です。
ただし、個人アカウントに戻すとビジネス機能で蓄積した一部のデータが見られなくなる場合があるため、企業として運用するならビジネスアカウントのまま固定しておくのが鉄則です。

企業がTikTok運用を成功させる3つの鉄則

ビジネスアカウント最大の壁である「流行りのJ-POPやトレンド音源が使えない」という制制限下でも、アルゴリズムに評価され、動画をバズらせて売上や採用に繋げている企業アカウントはたくさんあります。

音源ではなく企画で勝負する

TikTokでバズる定石の一つに「今流行っている音源を使って動画を作る」というものがあります。
しかし、企業アカウント(ビジネスアカウント)はこの定石が使えません。

「あの流行りの曲で踊りたいのに、検索しても出てこない!」と頭を抱えるSNS運用担当者は多く、これが原因で「企業アカウントは伸びにくい」と言われることすらあります。
商用音源の制限がある中で、企業アカウントを伸ばすためには以下のような工夫(企画力)が求められます。

  • 「トーク中心(アフレコ・解説)」の動画にする: 音楽に頼らず、担当者の声やテロップの面白さ、有益な情報で視聴者を惹きつける。
  • 商用利用可能なBGMを上手に探す: CapCutなどの公式編集アプリを活用し、商用OKなキャッチーな効果音やBGMを発掘する。
  • 「音源」ではなく「企画のフォーマット」でトレンドに乗る: 音楽が違っても、「あるあるネタ」や「Vlog風」など、映像の構成自体をトレンドに寄せる。

冒頭2秒のフックに全力を注ぐ

トレンドの音楽が使えない分、動画がスワイプして飛ばされないためには「最初の2秒」で視覚と聴覚に強いインパクトを与えること(フック)が命になります。

「え、何これ?」「どういうこと?」と視聴者に思わせるキャッチーなテロップを大きく出し、演者の大きな声や動きでスタートするなど、冒頭の演出に動画制作のカロリーの8割を注ぎましょう。

「属人化」でキャラクター(中の人)のファンを作る

企業名やブランド名を前面に出す固い動画は、TikTokでは全く見られません。
社長、若手社員、名物店長など、特定の人物(キャラクター)を動画のメインに据える「属人化」が非常に効果的です。

「この会社の〇〇さんが面白いから見る」という状態を作れれば、流行りの音楽がなくても、コアなファンが毎回動画を最後まで視聴(高評価)してくれ、アルゴリズム上でおすすめに乗りやすくなります。

まとめ

今回はTikTokビジネスアカウントの基本と、個人アカウントとの違い、そして企業が直面する音源制限という壁について解説しました。

【本記事のおさらい】

  • 企業がTikTokをやるなら、URL設置や分析ができる「ビジネスアカウント」が必須。
  • 料金は完全無料で、スマホから1分で切り替え可能。
  • ただし、著作権の関係で「流行りのトレンド音源(J-POPなど)」は一切使えなくなる。
  • 制限の中で勝つには、音楽に依存しない企画力や属人化が必要。

今回の記事を読んで、
「ビジネスアカウントの重要性はわかったけれど、自社でゼロから企画を考えるのは難しそう……」
「商用フリー音源だけで、どうやってバズる動画を作ればいいのか想像がつかない」
とお悩みのSNSご担当者様は、ぜひBEASTAR株式会社にご相談ください。

BEASTARは、大阪を拠点に全国の企業様のTikTok運用を支援するプロフェッショナル集団です。
企業アカウントをバズらせるための独自ノウハウを豊富に蓄積しています。

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