2025.08.05

SNS広告が有効なマーケティング手法だと分かっていても、費用感がわからず、最初の一歩を踏み出せない企業の担当者様は少なくありません。
「SNS広告を試してみたいけど、いくらから出せるの?」
「Instagram広告とTikTok広告、どちらが安くて効果的?」
「広告代理店に任せる場合、いくらかかるの?」
そんな疑問を持つ企業のご担当者さまへ向けて、本記事ではSNS広告の費用相場を媒体別に解説するとともに、課金形態や費用対効果、失敗しない活用方法までをわかりやすくご紹介します。
「社内運用に限界を感じている」「今よりもっと成果を出したい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
SNS広告とは?多くの企業が活用している理由
SNS広告とは、InstagramやTikTok、X(旧Twitter)、Facebook、LINE、YouTubeなどのSNS上に配信できる広告のこと。
スマートフォン中心の時代において、SNS広告は以下の理由から急速に活用が進んでいます。
- 年齢・地域・興味関心などで細かくターゲティングできる
- 少額(1日数百円)からでも始められる
- 画像・動画・ストーリーズなど多様な表現が可能
- PDCAを短期間で回しやすく、改善が早い
費用対効果が高く、スピード感を持って運用できる点が、多くの企業に選ばれている理由です。
超基本!SNS広告の費用を構成する2つの要素

まず押さえておきたいのが、SNS広告にかかる費用は、大きく2つの要素で構成されているという点です。
1.媒体に支払う広告費(実費)
Meta社(Instagram/Facebook)やX社、TikTok社といったプラットフォームに直接支払う、広告を配信するための費用です。
1万円〜数百万円まで調整できます。
2.代理店に支払う運用代行費(手数料・運用料)
自社で広告を運用するのではなく、専門の代理店に依頼する場合に発生する費用。
戦略立案、広告設定、クリエイティブ作成、入稿、効果測定、日々の改善といった専門的な運用を代行してもらうための手数料です。
SNS広告は1日100円といった少額からでも始めることが可能です。
しかし、ビジネスとして目に見える成果を出すためには、最低でも月額20万円~30万円程度の予算を推奨しています。
SNS広告の課金方式
SNS広告の費用は、主に次のような課金形式によって決まります。
課金方式 | 課金タイミング | 相性の良い目的 |
CPC(クリック課金) | 広告が1回クリックされるごと | ・Webサイトへの誘導 ・商品購入 |
CPM(インプレッション課金) | 広告が1000回表示されるごと | ・認知拡大 ・ブランディング |
CPE(エンゲージメント課金) | いいね・シェア・保存などの行動ごと | ・SNS上での拡散・ユーザーの共感 |
CPV(動画再生課金) | 動画が一定時間再生されるごと | ・動画での商品・サービス紹介 |
CPI(インストール課金) | アプリが1回インストールされるごと | ・スマートフォンアプリのDL促進 |
SNSの種類や広告の目的によって、どの課金形式が最適か(設定した「広告費」がどのようなタイミングで消費されていくか)は異なります。
例えば、Webサイトへの集客が目的なら「CPC課金」を、とにかく多くの人にブランド名を知ってもらいたいなら「CPM課金」を選ぶのが一般的です。
どの方式を選ぶかで、費用対効果は大きく変わってきます。
「誰に・何を・どう伝えたいのか」を明確にすることが費用設計の第一歩です。
SNS広告の運用代行費の相場
運用代行費は主に下記3パターンに分かれます。
料金タイプ | 金額 |
固定報酬型 | 月額10万円〜30万円程度 |
広告費連動型 | 広告費の20〜30%前後 |
成果報酬型 | 購入・問い合わせなどCVに応じて費用が発生(ECやアプリに多い) |
多くの広告代理店では、手数料を「月々の広告費(実費)の20%」に設定しています。
- 例1:広告費30万円の場合
手数料:30万円 × 20% = 6万円
→月々の合計費用:36万円
- 例2:広告費100万円の場合
手数料:100万円 × 20% = 20万円
→月々の合計費用:120万円
ただし、広告費が少額の場合でも「月額5万円」のように、最低限の手数料が設定されている場合があります。
また、アカウントの開設や初期戦略の設計費用として、初月のみ5万円~10万円程度の初期費用がかかる代理店もあります。
なぜ手数料を払ってまでプロに任せる価値があるのか?
SNS広告を代理店に任せるメリットは、無駄な広告費を削減し、成果を最大化することで、結果的に費用対効果(ROI)が高まるからです。
- 機会損失の防止:
プロが運用することで、効果の出ない広告を垂れ流すといった無駄をなくし、成果が出るまでの時間を大幅に短縮できます。 - 専門知識の活用:
常に変動するアルゴリズムや、新しい広告メニューに即座に対応。
データに基づいた的確な改善で、CPA(顧客獲得単価)を下げ、同じ予算でもより多くの成果を生み出します。 - リソースの確保:
複雑な広告運用にかかる時間を専門家に任せることで、担当者様は本来のコア業務に集中できます。
闇雲に自社で運用して予算を無駄にしてしまうリスクを考えれば、プロへの手数料は決して高いものではなく、むしろ成果を出すための合理的な投資と言えるでしょう。
媒体別|SNS広告の費用相場と特徴まとめ

ここからは、主要なSNS広告のそれぞれの特徴と、成果を出すための推奨予算をご紹介します。
Instagram広告 / Facebook広告(Meta広告)
- クリック単価(CPC):約80〜150円
- インプレッション単価(CPM):約300〜700円
- 月額の広告予算目安:約10万〜50万円
Instagram広告は写真・リール・ストーリーズなど表現の幅が広く、BtoC商材やブランドイメージ訴求に強い媒体です。特に美容、飲食、アパレル、ライフスタイル領域との相性が◎
Facebook広告は、BtoB商材や中高年層へのアプローチに効果的な媒体です。
最大の強みは、Meta社の高精度なターゲティング。
年齢、地域、興味関心などで非常に細かくターゲットを絞り込めるため、無駄な広告費を抑えやすいのが特徴です。
少額からでも始めやすいですが、データの蓄積と最適化を進めて成果を出すためには、月20万円以上の予算が目安となります。
ビジュアル訴求が得意なInstagramと、実名登録制で信頼性の高いFacebookを組み合わせることで、BtoCからBtoBまで幅広い業種に対応できるでしょう。
X(旧Twitter)広告
- クリック単価(CPC):約50〜100円
- インプレッション単価(CPM):約200〜500円
- 月額の広告予算目安:約5万〜30万円
「今」の話題やトレンドに強く、リアルタイム性が高いのが特徴。
ユーザーによる「リツイート」や「いいね」を通じた二次拡散が期待でき、情報が一気に広がる可能性があります。
速報性・拡散力が高いので、新商品の告知や期間限定のキャンペーン、イベント集客などと相性がいい媒体です。
特定のキーワードや、特定のアカウントのフォロワーに似たユーザーに広告を出すなど、独自のターゲティングが可能です。
拡散力を活かすためにも、ある程度の予算を確保して配信量を担保したいところです。
TikTok広告
- クリック単価(CPC):約60〜120円
- インプレッション単価(CPM):約400〜800円
- 月額の広告予算目安:約15万〜60万円
若年層(10代〜20代)へのリーチ力は他のSNSを圧倒する媒体です。
音声付きのフルスクリーン動画広告が基本で、ユーザーに広告だと気付かれにくい自然な形でアプローチできます。
UGC連動(ユーザー投稿)やインフルエンサー起用なども有効で、短尺動画で「共感」「エモい」「リアルさ」が刺さります。
強力なレコメンド機能により、想定外のユーザー層にまで届く可能性も秘めています。
他の媒体に比べると、推奨される予算は高めになる傾向があります。
また、広告効果を左右する動画クリエイティブの制作費も別途考慮しておく必要があります。
失敗しないSNS広告の予算の決め方3ステップ

「では、自社はいくらの予算から始めるべきですか?」という質問をよくいただきます。
以下の3ステップで考えるのが王道です。
STEP1.勝ちパターンを探す「テスト」|月5万円〜10万円
いきなり大きな予算を投じるのは危険です。
最初は「勝ちパターン」を見つけることを目的に、少額で複数のパターンを試してデータを収集します。
【テスト項目例】
・どのSNS媒体が自社の商材と相性が良いか?
・どんなクリエイティブ(画像/動画/テキスト)の反応が良いか?
・どんなターゲット層(年齢/性別/興味関心)に響くか?
STEP2.成果を出すための「本格運用」|月20万円〜50万円
テストで見えてきた勝ち筋(最も反応の良かった媒体・クリエイティブ・ターゲット)に、予算を集中投下します。
この段階では、獲得したい成果から逆算して予算を決めるのが効果的です。
【予算の計算式】
目標獲得件数 × 目標CPA(顧客獲得単価) = 推奨予算
例えば、「1件5,000円で問い合わせを獲得したい(目標CPA=5,000円)」企業が、「月に50件の問い合わせが欲しい(目標獲得件数=50件)」場合、
50件 × 5,000円 = 25万円
となり、月の推奨予算は25万円となります。
STEP3.事業を拡大する「スケール」|月50万円〜100万円以上
広告からの利益が安定的に出せるようになったら、さらに予算を拡大し、ビジネス全体の成長を加速させます。
リーチできるターゲット層を広げたり、新しい広告メニューに挑戦したりと、より積極的な投資を行っていく段階です。
SNS広告の費用対効果(ROAS)を高める3つのコツ

費用対効果を高めるための主なポイントを3つご紹介します。
「クリエイティブ」をとにかくテストする
SNS広告の成果の8割は、ユーザーの目に触れるクリエイティブ(画像や動画)で決まると言っても過言ではありません。
ひとつの広告を配信する際も、画像やテキスト、動画のパターンを最低でも3〜5種類は用意し、どれが最も効果的かを常にテスト・改善し続けることが重要です。
「ターゲティング」を細かく調整する
興味関心だけでなく、自社の顧客リストを元にした「カスタムオーディエンス」や、その顧客と似た傾向を持つユーザーにアプローチする「類似オーディエンス」といった機能を活用することで、広告の精度は飛躍的に向上します。
「ランディングページ(LP)」を最適化する
どれだけ良い広告でユーザーを惹きつけても、クリックした先のページ(LP)が分かりにくかったり、魅力が伝わらなかったりすれば、ユーザーは即座に離脱してしまいます。
広告のメッセージとLPの内容を一致させ、ユーザーが迷わず目的(購入や問い合わせ)までたどり着ける導線を設計することが不可欠です。
SNS広告代理店選びで失敗しないためのポイント

SNS広告の代理店は多数ありますが、選び方を間違えると費用がかかるだけで効果が出ないリスクもあります。
次のチェックポイントを押さえましょう。
- 費用の内訳が明確か
「広告費」と「代行費」がごちゃ混ぜになっていないか。
内訳が明確で、成果と費用の関係を説明してくれる代理店が安心です。
- 自社業界の実績があるか
飲食・美容・不動産・ECなど、業界によって広告の見せ方・勝ちパターンは大きく異なります。
「同業の実績を見せてもらえますか?」と聞くのがオススメです。
- クリエイティブ制作力があるか
SNS広告ではバナーや動画の“クリエイティブの質”が命。
代行会社に制作チームがあるか、外注か、自社でコントロールできるかも要確認です。
- 毎月のレポート・改善提案があるか
「出稿して終わり」ではなく、数値に基づいた改善提案やPDCA運用をしてくれるかどうかはとても重要です。
まとめ|SNS広告はプロに依頼して効果を最大化

SNS広告の費用に関する疑問は解消されたでしょうか。
理論はわかったけれど、「これを全部、自社でやるのは大変」「どの代理店に任せれば、予算を無駄にされずに済むの?」と、新たな不安を感じた方もいらっしゃるかもしれません。
もしそうであれば、ぜひ一度私たちにご相談ください。
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