2025.08.19

「高い掲載料を払って求人サイトに出しても、応募が来ない」
「本当に欲しい若手人材に、情報が届いていない気がする」
「会社の本当の魅力を伝えきれず、採用のミスマッチが起きている」
「求人媒体だと知名度の高い企業に負けて、埋もれてしまう」

今、多くの企業の採用担当者様が、このような深刻な悩みを抱えています。
従来の求人サイトに情報を掲載し、応募を”待つ”だけの採用活動は、もはや限界に来ているのかもしれません。

そんななか、採用がうまくいっている企業が活用しているのが「SNS広告」です。

本記事では、SNS広告が求人分野で注目される理由や媒体別の活用方法、成功事例などを徹底解説します。

SNS広告が求人に向いている理由5選

従来の求人サイトは、就職・転職意欲が高い「顕在層」しか見ておらず、競争が激しいのが現状です。
かつフォーマットが決まっているため、他社との差別化が難しく、魅力が伝わりにくいという課題がありました。

SNS広告なら、従来の求人媒体ではリーチできなかった層にアプローチが可能です。
特に、Z世代〜30代前半の若年層採用において、SNS広告は他の採用手法よりも高い反応率を示すケースが増えています。

【関連記事】
SNS広告とは?仕組み・種類・メリット・活用方法をプロが徹底解説

具体的にどのようなメリットがあるのか、採用担当者様の視点で解説します。

1.優秀な「潜在層」に直接アプローチできる

優れたスキルや経験を持ちながらも、就職・転職市場に出てきていない人材は数多く存在します。
就職活動をまだ本格的に始めていない学生や、今の会社に不満はないけれど「良い会社があれば転職したい」と考えている社会人などです。

SNS広告は、そんな「潜在層」が日常的に利用するSNSのタイムラインに自然に表示されるため、「こんな面白そうな会社があったんだ」という”出会い”を創出し、採用の可能性を大きく広げます。
動画や画像を使って、仕事内容だけでなく会社の「雰囲気」や働く人の「人柄」を伝えることで、応募前から企業のファンになってもらい、入社意欲を高めることができるでしょう。

2.入社後のミスマッチを防げる

「情報源」であるSNSは、企業探し・職場探しにも利用されています。
昨今の求職者(特に若手層)は、気になる企業があればまずSNSで検索し、リアルな情報を探します。
社員の生の声や、オフィスの雰囲気、企業の文化、他社や消費者からの印象など「リアルな魅力」が求められているからです。

求人票の文章だけでは、企業の本当の雰囲気は伝わりません。
SNS広告なら、

  • 社員の一日密着(Vlog風動画など)
  • 若手社員が語る本音
  • 上司と部下の日常
  • 活気あふれるオフィスの様子
  • 社内イベントの写真

といったさまざまなコンテンツで、企業の”リアルな空気感”を届けられます。
求職者は入社後の自分を具体的にイメージできるため、「こんなはずじゃなかった…」という入社後のミスマッチを大幅に減らすことができるでしょう。

3.求める人材にピンポイントで配信できる

SNS広告は、ターゲティング精度が非常に高いのが特徴です。

  • 学歴・経歴: 「〇〇大学の学生」「職種が〇〇の人」
  • スキル・興味: 「プログラミングに興味がある人」「マーケティング関連のスキルを持つ人」
  • 行動: 「競合他社のページに『いいね!』をした人」

このように、貴社が求める理想の人材にだけ、ピンポイントで広告を配信することが可能です。
エリア・年齢・職種経験など細かなターゲティングを行うことで、無駄打ちを減らして、効率的な採用を実現できます。

4.従来の求人媒体よりコストを抑えられる可能性がある

高額な掲載料がかかる求人サイトと違い、SNS広告は少額からスタートでき、効果を見ながら柔軟に予算を調整できます。
例えば、広告がクリックされた時だけ費用が発生する課金方式を選べば、興味を持ってくれた人にしかコストがかからず、無駄な費用を抑えることができます。

【関連記事】
SNS広告の費用はいくら?媒体別の相場や課金方式、成功のポイントを徹底解説

5.企業のファンを増やせる

継続的に魅力を発信することで、「この会社、雰囲気が良さそう」「社員が楽しそうに働いているな」といったポジティブなイメージが醸成されます。
すぐに応募には繋がらなくても、未来の候補者の中に「気になる会社」としてストックされ、長期的な資産となる「採用ブランディング」に繋がるでしょう。

また、副次的なメリットとして、一般消費者からのイメージアップも期待できます。

求人・採用に強いSNS広告の特徴と活用法

求人媒体での母集団形成が難しい時代において、SNS広告は新たな採用チャネルとして注目されています。

ここでは、媒体別の活用例をご紹介します。

Instagram広告 × 求人

Instagram広告では、写真やリール動画で「働く人の雰囲気」や「職場の空気感」を直感的に伝えることができます。
ターゲットは20代〜30代の女性、ジャンルは美容・アパレル・飲食などに強いです。

【活用例】

  • 美容室の求人 → スタイリストの日常をストーリーで紹介
  • 飲食店の求人 → リールでまかない紹介&スタッフインタビュー

TikTok広告 × 求人

TikTok広告では、15秒〜60秒の動画で、短く印象的にメッセージを届けられます。
エモい系・共感系の動画は反応がいい傾向にあります。

10代後半〜20代前半のZ世代へのアプローチに強いです。

【活用例】

  • 工場の軽作業 → “1日密着”系のルーティン動画で紹介
  • 保育士採用 → 先生の1日をゆるく撮影し、人気コンテンツ化

X(旧Twitter)広告 × 求人

X(旧Twitter)広告は文字×画像×速報性の組み合わせで、「今募集してる!」をリアルタイムに伝えられます。
情報感度の高い20〜30代の男性へのアプローチに強いです。

【活用例】

  • IT企業 → 開発現場の雰囲気や社員のコメントを発信
  • 営業職 → Q&A形式で仕事内容を説明し、応募ページへ誘導

LINE広告 × 求人

LINE広告は、日常的に使われる媒体ゆえにリーチ率が高く、高年齢層や主婦層など幅広いターゲットに有効です。
地方エリアにも強い傾向にあります。

【活用例】

  • 主婦パート採用 → 子育てしながら働ける職場アピール
  • 物流スタッフ → 勤務地別にエリアターゲティング配信

SNS広告求人で成果を出す3つのコツ

SNS採用広告は「出せば応募が来る」というものではありません。
ただ広告を出稿するだけでは、予算を無駄にしてしまうでしょう。

成果を出すためには、媒体ごとの特性を活かした設計と、魅力的なクリエイティブが鍵です。

1. ストーリーを伝える

「【急募】営業職!月給〇〇円~」といった求人票のような広告を配信するだけでは、SNSユーザーに響きません。
求職者がSNS上で本当に知りたいのは、条件だけでなく、「この会社で働いたら、どんな未来が待っているか」というストーリーです。

【効果的なコンテンツの具体例】

  • 社員インタビュー動画
    「入社の決め手は?」「この仕事のやりがいは?」など、社員の生の声で魅力を伝える。
  • 若手社員の一日Vlog
    始業から退勤までを追い、働く環境や一日の流れをリアルに見せる。
  • プロジェクトの裏側紹介
    新商品開発やイベント運営の舞台裏を見せ、仕事の面白さやチームの一体感を伝える。
  • NGシーン集や失敗談
    完璧な姿だけでなく、人間味あふれる一面を見せることで、親近感が湧き、誠実な企業文化をアピールできる。
  • 福利厚生の紹介動画
    ユニークな福利厚生や、こだわりのオフィス設備などを動画で分かりやすく紹介する。

働く人の想いや日常、社風などを動画や写真でビジュアル化することで、応募率がアップします。
テキストだけの求人票では伝えきれない「企業の体温」を届けましょう。

2.受け皿となるLP(ランディングページ)を用意する

SNS広告は、あくまで「出会いのきっかけ」。
応募率を上げたいなら、広告に興味を持った求職者がクリックした後にどこに着地させるかが重要です。

広告から直接応募フォームのページに飛ばすよりも、広告の世界観と連動した、魅力的な採用特設ページ(採用LP)を用意することをおすすめします。

広告では伝えきれなかった企業のビジョンや事業内容、社員のより詳細なインタビュー、キャリアパス、条件面までをしっかりと伝え、「この会社で働きたい!」という気持ちを最大限に高めた上で、応募フォームへと誘導。
この一手間が、応募率を劇的に改善します。

3.広告とオーガニックの運用を組み合わせる

広告に興味を持った熱心な求職者は、必ずその企業の公式SNSアカウントを訪れ、過去の投稿をチェックします。
その際に、広告しか行っていない「もぬけの殻」のアカウントだったらどうでしょうか
「この会社、大丈夫かな?」「実態はあるのかな?」と不信感に繋がりかねません。

広告(有料)で広く認知を獲得しつつ、普段のオーガニック投稿(無料)で企業の日常や社員の素顔といったより深い情報を継続的に発信していくことで、求職者との間に信頼関係を築きましょう。

まとめ|「伝わる採用」が叶うSNS求人広告

SNS広告は、従来の求人サイトでは出会えない「転職潜在層」にアプローチできる、まさに”攻め”の採用手法。
「人材確保に新しい打ち手を取り入れたい」という企業にぴったりです。

成功の鍵は、単なる求人情報ではなく「求職者が見たい魅力的なコンテンツ」を企画・制作すること。
Instagram・TikTok・LINEなど適切な媒体を使い分け、分析→改善のPDCAを回しながら配信していきましょう。

「採用にSNS広告が有効なのはよくわかった。でも、魅力的な動画コンテンツを作ったり、効果的な広告を運用したりするノウハウもリソースも、社内にはない…」

この記事を読んで、このような課題に突き当たった採用担当者様は、BEASTAR株式会社へご相談ください。
採用課題のヒアリングから最適な媒体選定、ターゲット設定まで、広告・オーガニックを問わず「SNS」を活用した全体戦略をまとめて設計します。

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