2025.12.03
近年、SNSは企業のマーケティングに欠かせない存在になっています。
中でも「SNS広告」は、ターゲットユーザーにピンポイントで配信でき、テレビCMや雑誌広告とは違う“最適化された広告効果”を得られることから、スタートアップから大手企業まで幅広く導入が進んでいます。
しかし実際には、
- SNS広告の種類が多すぎて違いが分からない
- InstagramとX広告、どっちにすればいい?
- 動画広告が増えていると聞くけど、どれが効果的?
- 自社に最適な広告を選ぶにはどうしたらいい?
と悩む担当者がとても多いのも事実です。
SNS広告は「なんとなく出す」だけでは成果が出ません。
媒体の特徴を理解し、目的に合った広告種類を選ぶこと が成功の鍵です。
本記事では、企業担当者が理解すべきSNS広告の種類をわかりやすく整理し、それぞれの特徴・メリット・向いている商材などを丁寧に解説します。
SNS広告とは?3つの特徴
SNS広告とは、Instagram・Facebook・X・TikTokなどのSNSプラットフォームに出稿する広告のことです。
ユーザーの興味関心・行動データに基づいて表示されるため、従来の広告より無駄が少なく、ターゲティング精度が高いという特徴があります。
ターゲティング精度が高い
SNS広告は、
- 年齢
- 性別
- 興味関心
- 行動履歴
- フォローしているアカウント
などのデータを活用することで、コンバージョン(購入、問い合わせなど)確度の高いユーザーだけに広告を表示できます。
少額から始められる
SNS広告の最低出稿金額は媒体によって異なりますが、1日あたり100円〜の小規模予算でも配信可能な場合があります。
スモールスタートしやすいため、中小企業にも向いています。
ただし、効果を出すためには1日数千円〜数万円以上の予算が必要な場合が多いです。
関連記事:SNS広告の費用はいくら?媒体別の相場や課金方式、成功のポイントを徹底解説
効果測定がしやすい
SNS広告のレポートには、クリック数・CV数・広告経由の売上などが即時で可視化されます。
テレビCMやチラシ、交通系広告などのオフライン広告と違い、細かい数値を見てデータドリブンな改善と検証がしやすく、PDCAが正確に回ります。
SNS広告の種類一覧
SNS広告には、媒体・目的に応じてさまざまな種類があります。
ここでは主要SNSを中心に、企業担当者が理解すべき広告の種類を網羅的に整理します。
Instagram広告
Instagram広告はビジュアル中心で、美容・アパレル・飲食・ライフスタイル商材との相性が特に良いのが特徴です。
なお、Instagram広告は企業側で出稿できるほか、インフルエンサー・クリエイターの名義で出稿できる「パートナーシップ広告」も利用できます。
第三者が投稿した内容を企業が広告として再配信できる仕組みで、通常の広告より「誰かのおすすめ」の形で届けられるため非常に効果が高いのが特徴です。

【フィード広告】
Instagramの通常投稿に混ざる広告です。
スクロール中に自然に表示され、世界観やクリエイティブの魅力によってユーザーを惹きつけます。
向いている商材:アパレル、コスメ、インテリア、飲食店
1枚の画像よりも、2〜10枚の画像・動画で構成された「カルーセル広告」がおすすめです。ユーザー側でスワイプする必要がありますが、1枚ずつに違うリンク先を設定できるので、複数の商品・サービスを宣伝できます。
また、クリエイティブ内の購入可能な商品に商品タグを付け、アイテム単位で商品詳細→ECサイト遷移→購入の導線を作ることも可能です(ショッピング広告)。
【ストーリーズ広告】
画面全体を占有し、没入感が高い広告フォーマット。
ストーリーズは24時間で消える手軽さからフィードよりも見ているユーザーが多く、反応率が高いのが特徴です。
向いている目的:新商品の認知、キャンペーン告知、店舗集客
【リール広告】
2023年以降、最も効果が伸びている広告形式です。
ショート動画広告として圧倒的なリーチを獲得できます。
フィードや発見タブのおすすめ欄に配信でき、認知拡大や新規顧客の獲得に適しています。
動画で魅力を伝えたい商材(美容医療・ジム・エステなど)には特におすすめです。
Facebook広告
Instagram広告と同じMeta社が運用するため、広告管理画面は共通しています。
ターゲットの年齢層が高めで、BtoB商材・高単価商材に強い媒体です。
【フィード広告】
文章量が多くても読まれるため、サービス説明や事例紹介との相性が良いです。
向いている商材:金融、不動産、転職・求人、SaaS
【インストリーム動画広告】
YouTubeのように、動画視聴中に挟まる広告です。
世界観を伝えやすく、ブランディングに向いています。
X広告

引用:X Business
X広告はリアルタイム性が強みです。
瞬間的にトレンドを作れるため、PRやキャンペーンに向いています。
【プロモ広告】
通常のツイートに混ざって表示される広告です。
文章のみでも、画像や動画を含めることもOK。
認知拡大やサイト誘導に向いています。
【バーティカルビデオ広告】
Instagramのリール広告同様に、全画面・音声オンの広告です。
Xの中で最もエンゲージメントされやすい広告フォーマットで、クリエイティブで訴求してしっかりコンバージョンまで繋げたい企業に適しています。
【コレクション広告】
メインビジュアル+その下に並ぶ小さなサムネイルで構成される広告です。
カルーセル広告のようなスワイプは不要で、1画面で複数の商品・サービスを一括で見せることができます。
【テイクオーバー】
タイムラインや「話題を検索」タブの上部に表示される広告です。
言うなれば「Xの一等地」に独占的に広告を配信することで、膨大なリーチにつなげられます。
TikTok広告

ショート動画プラットフォームのTikTokは、動画で魅力が伝わる商材に向いています。
特に美容・旅行・飲食・エンタメとの相性が抜群です。
【インフィード広告】
通常の動画に溶け込む広告です。
企業側が広告用動画を用意する「Diversion」と、TikTokクリエイターによるオーガニック投稿を広告として活用できる「Spark Ads」があります。
【TopView】
TikTokアプリ起動時に、利用ユーザー全員に表示される広告です。
1日1社しか利用できない配信枠であるため最低出稿金額が500万円~と高額になっています。
圧倒的なインパクトとリーチがあるため、予算を確保でき、認知度・知名度をグッと上げたい企業におすすめです。
【ブランドミッション】
企業側が提示するミッション(課題・テーマ)に基づいて、TikTokクリエイターが作成・投稿した動画の中から最も効果的な動画をTikTokが選定・表示する広告。
より自然な形で広告を出稿したい企業におすすめです。
オプションで独自のブランドエフェクト(エフェクト、フィルター、スタンプなど)も利用できます。
【ハッシュタグチャレンジ】
企業がテーマとなるハッシュタグを用意し、ユーザーにハッシュタグの内容に沿った動画の作成・投稿をしてもらう参加型広告です。
ターゲティングはできませんが、広告感がなく受け入れられやすいメリットがあります。
UGC(ユーザー投稿)を大量に生むことができ、大規模なブランディングや認知拡大に向いています。
YouTube広告

引用:Google広告
YouTube広告は動画で深い理解を得たい商材との相性が良く、BtoC・BtoB問わず幅広く使われています。
【インストリーム広告】
動画の前後または途中に入る広告です。
スキップ可/不可を選択できます。
【インフィード広告】
YouTubeのトップページ、検索結果ページ、関連動画の横にサムネイル+短いテキストで表示されるバナー広告。
クリックされると動画の再生ページやチャンネルページに遷移する仕組みです。
認知度アップや動画コンテンツへの導線として利用できます。
【マストヘッド広告】
YouTubeのトップページに大きく表示される動画広告です。
「新商品・サービスの認知度を高めたい」「イベント前にできるだけ多くのユーザーにアプローチしたい」という企業に適しています。
SNS広告はどう選ぶ?目的別の最適フォーマット

これまでで紹介したとおり、SNS広告には非常に多くのフォーマットがあります。
そのため「どの広告を選べばいいのか」が最初の壁になることが多いです。
SNS広告は、目的から逆算して選ぶと迷わなくなります。
ここでは、あなたの企業が何を達成したいのかに応じて、最適なSNS広告フォーマットの例を提案します。
ブランド認知を最大化したい場合
認知拡大の広告は「視覚的インパクト」や「動画の没入感」が鍵です。
そのため、全画面・縦動画・短尺の広告フォーマットが最も強く機能します。
特に、Instagramリール広告、Xのバーティカルビデオ広告、TikTokインフィード(Spark Ads)の3つは、近年最も伸びている縦型動画広告です。
向いている広告種類の例:
- Instagram:リール広告、ストーリーズ広告、パートナーシップ広告
- X:プロモ広告、テイクオーバー、バーティカルビデオ広告
- TikTok:インフィード広告(Spark Ads)、TopView、ブランドミッション
- YouTube:インストリーム広告、マストヘッド広告
EC売上・商品購入を増やしたい場合
商品購入のようなCV獲得広告では、リンクを自然に踏ませる設計が重要です。
例えばInstagramのショッピング広告は、商品→詳細→ECが最短動線でつながるため、特にアパレルやコスメのECでは最も成果が出やすい形式です。
フィード広告やストーリーズ広告のカルーセルなら、複数の商品ページに誘導できるので、商品単位ではなくブランド単位で世界観を伝えながら訴求できます。
向いている広告種類の例:
- Instagram:ストーリーズ広告、ショッピング広告(商品タグ付き広告)
- X:プロモ広告
- TikTok:Spark Ads(口コミ型動画から商品へ誘導)
- YouTube:ショッピング機能と連動したインストリーム広告
顧客の信頼度や購買意欲をアップしたい場合
SNSでは企業発信より、第三者の発信のほうが信用されやすいため、UGCを増やす工夫も必要です。
次のような広告は「おすすめ感」が強く信頼されやすく、自然な口コミとして拡散される傾向にあります。
また、TikTokの参加型広告「ハッシュタグチャレンジ」なら、今UGCがあまりない企業でも大量のUGCが生み出すことが可能です。
特に美容・食品・エンタメのジャンルでは効果が高いでしょう。
向いている広告種類の例:
- Instagram:パートナーシップ広告(インフルエンサー名義配信)
- TikTok:ブランドミッション、ハッシュタグチャレンジ
SNS広告がうまくいかない理由

SNS広告は、「低予算で試せる」「ターゲティング精度が高い」といった魅力が注目されがちですが、思うように成果が出ない企業も少なくありません。
ここでは、企業担当者が陥りやすい典型的な失敗パターンを具体的に整理します。
フォーマット選択が間違っている
SNS広告はかける予算だけでなく、「媒体」「フォーマット」「クリエイティブ」「商材」などで総合的に勝負が決まります。
「認知を広げたいのに、静止画のフィード広告しか出していない」
「動画で魅力が伝わる商品なのに、画像広告だけで運用している」
「TikTokでザ・広告用の動画を作ってしまい、オーガニック感が消えている」
このようにフォーマットを間違えると、その時点で勝率が半分以下に下がる可能性があります。
クリエイティブが媒体に合っていない
SNS広告では、クリエイティブ(画像・動画)こそが広告そのものです。
にもかかわらず、
「Instagramなのに画像が暗い」「世界観が弱い」
「TikTokなのに縦動画でない」「テンポが遅い」
「全ての媒体で同じ動画を流用している」
このようなもったいない広告出稿をしてしまっている企業は少なくありません。
SNSユーザーは1〜3秒以内に広告を「見るか・見ないか」判断します。
媒体特性と合っていないクリエイティブは、この最初の3秒で離脱されます。
媒体ごとに刺さる文脈が違うため、クリエイティブは専用の設計が必須です。
また、同じ媒体内であっても複数パターンのクリエイティブを用意し、A/Bテストを行うことをおすすめします。
セグメントが広すぎる・狭すぎる
「若年層に売りたいのに、全年齢・全性別で配信している」
「リターゲティングを行っていない」
「類似オーディエンスを活用していない」
「セグメントを狭めすぎて配信量が不足している」
このようにターゲティングがズレると、どれだけクリエイティブを改善しても効果が出ません。
狙ったユーザーに届けられないだけでなく、見当違いのユーザーに広告費が消える=CPAが跳ね上がります。
成功している企業は、最初から「正解ターゲット」を知っているわけではなく、修正・調整をしながら、市場の中で「反応が良い層」を探し当てていきます。
広告からLP(ランディングページ)の動線が悪い
広告は良いのに成果が出ない企業の多くは、広告の遷移先(LP側)に課題があります。
「スマホ最適化が不十分」
「文字量が多すぎて読まれない」
「デザインが雑で離脱率が高い」
「CTAが埋もれている」
「ページ読み込みが遅い」
「広告のクリエイティブとイメージが違う」
など、LPの最適化が不十分だと広告の成果が不正確になり、改善の打ち手も狂います。
成功する企業は、広告の成果が悪いときに「広告だけを修正する」のではなく、LPの改善まで同時に進めます。
- ファーストビューを見直す
- CTA(ボタン)位置を改善
- スマホ表示を最適化
- ストーリーラインを調整
- 写真・実績・レビューを追加
- 読了率の低い箇所を分析
広告改善とLP改善はセットであり、片方だけを改善しても最大成果は出ないでしょう。
PDCAが回っていない
広告は初動で最適化されず、
- ターゲット調整
- クリエイティブ入れ替え
- 配信面変更
などの調整を行うことで成果が伸びていきます。
分析・改善なしの「出しっぱなし運用」で伸びる広告はないでしょう。
「広告結果を見ている=分析している」という誤解も多いですが、
- なぜCPAが下がったのか
- どのターゲットが成果に寄与したのか
- 勝ちクリエイティブの共通点は何か
- 次に試すべきパターンはどれか
ここまで落とし込んで初めて、成果は加速します。
社内のリソースが足りない
SNS広告は一見「予算をかけて配信するだけ」に思えるかもしれませんが、実際は、
- 市場分析
- クリエイティブ制作
- ターゲティング設定シナリオ設計
- 広告レポート分析
- パフォーマンス改善
- 媒体アップデートのキャッチアップ
と求められるスキルが多く、1人のSNS担当者では限界があるのが現実です。
さらに、「SNS運用(投稿)」と「SNS広告(配信)」を両立すると、担当者の負担は倍以上になります。
成功している企業ほど属人化させない体制づくりが整っています。
たとえば、
- 企画 → デザイン → 配信 → 分析の役割分担
- 会議で必ずクリエイティブをレビューする
- 分析は「数字の確認」ではなく「原因分析」まで行う
- 動画制作は内製ではなく外部と協力して効率化 など
また、成功している企業の多くは外部の専門家・代理店との併走を最初から前提にしています。
まとめ|SNS広告の種類を理解し、最適な戦略で成果を最大化

SNS広告は媒体ごとの仕様が頻繁に変わるうえ、縦動画のトレンドやパートナーシップ広告など、近年のアップデートが非常に速い領域です。
やり方次第で売上を大きく伸ばせる施策ではあるものの、戦略設計と配信ノウハウが非常に重要になり、内製だけで成果を出し続けるのは難しいでしょう。
SNSに特化した専門家と併走すれば、
- 失敗コストを減らす
- クリエイティブの質が上がる
- 媒体アップデートへの対応が早い
- 戦略設計が正確になる
- 広告以外のSNS運用まで改善できる
など費用以上のリターンを見込める可能性が高いです。
BEASTARでは、以下すべてをワンストップで対応しています。
✔ 媒体戦略の設計
✔ フォーマット選定
✔ クリエイティブ制作(画像・縦動画)
✔ ターゲティング最適化
✔ 月次レポート+改善提案
✔ SNS運用(投稿)との連携
SNS広告を投資として成功させたい企業は、ぜひ一度BEASTARにご相談ください。