2026.01.14
最近、Instagramのアプリ画面、何か変わった気がしませんか?
毎日運用している担当者様ならお気づきかもしれません。
実は2025年12月中旬頃から、アプリ下部のアイコンの並び順が変更されています。
これまで「投稿(+マーク)」や「リール」があった特等席に、突如として「DM(メッセージ)」機能のアイコンが配置されるようになったのです。
これは単なるデザイン変更ではありません。
Meta社からの「これからは新しい投稿よりも、ユーザー同士のコミュニケーション(シェア・DM)を最重要視する」という強烈なメッセージです。
2026年、Instagramで勝つための指標は「いいね」でも「保存」でもなく、「シェア」です。
本記事では、このUI変更の裏側にある意図と、シェア率を高めてアカウントを急成長させるための分析・改善手法を徹底解説します。
2025年末のUI変更が示す「コミュニケーション回帰」

まずは、直近で起きている変化を整理しましょう。
これまで(〜2025年中旬)と現在(2025年12月〜)で、アプリ下部のナビゲーションバー(メニューアイコン)の並び順が以下のように変わってきています。
- 以前: 左から【ホーム、発見、投稿(+)、リール、アイコン】
- 現在: 左から【ホーム、リール、DM(シェア)、発見、アイコン】
※アカウントにより順次適用中
なぜ「センター」が変わったのか?
Instagramに限らず、アプリのUIにおいて「画面中央」や「親指が届きやすい位置」には、プラットフォーム側が「ユーザーに最も使ってほしい機能」が配置されます。
かつては「新しい投稿(+)」が真ん中にあり、「誰でもクリエイターになれること」が重視されていました。
その後、「リール(動画)」が重視された時期もありました。
そして今、中心に近い位置に配置されたのが、DMやシェアなどの「コミュニケーション機能」です。

この背景には、競合であるTikTokの動きが関係しています。
TikTokは現在、「TikTok Shop」などのEコマース(物販)機能を強化し、エンタメ兼ショッピングアプリとしての色を強めています。
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対するInstagramは、TikTokと同じ土俵で戦うのではなく、Instagram本来の強みである「人と人とのつながり(コミュニケーションツール)」としての価値に立ち返ろうとしています。
つまり、2026年のInstagram運用において、一方的に情報を発信するだけのアカウントは淘汰されると考えられます。
「この投稿について誰かと語りたい」「友だちに教えたい」という会話(DM)のきっかけを作れるアカウントこそが、アルゴリズムに愛されるでしょう。
アルゴリズムの最重要指標「シェア率」とは?

この流れの中で、運用担当者が絶対に見るべき指標が「シェア数」と「シェア率」です。
「いいね」は「あ、これいいな」「面白い」という個人的な直感的な感情による反応・共感に過ぎません。
対して「シェア」は、「この動画、面白いから見て!」「これ役に立つよ!」という、他者への推奨アクションです。
つまり、シェア=「信頼できる口コミ」だと言えます。
アルゴリズムは現在、「ユーザーがわざわざ友人にシェアしたコンテンツ=質の高いコンテンツ」と判断し、発見タブやリールタブでの露出を増やす傾向にあります。
シェア数は、フォロワー数やリーチ数によって変動するため、単純な数ではなく「率」をチェックすることをおすすめします。
【シェア率 = 総シェア数 ÷ 総リーチ数】
この数値が高ければ高いほど、「拡散力の高い(バズりやすい)投稿」と言えます。
「シェア」以外に重視される2つの指標

もちろん、Instagramのアルゴリズムは「シェア」だけで全てが決まるわけではありません。
2026年の運用において、シェアと並んで重要視されているのが、「滞在時間(視聴時間)」と「いいね」という2つの指標です。
これらは、シェアが発生する前の「土台」として機能します。
それぞれの役割を正しく理解しておきましょう。
1. 投稿への滞在時間(視聴時間)
これは「その投稿がどれだけ長く見られたか」という指標です。
アルゴリズムにおいて、滞在時間は「コンテンツの質の高さを測る足切りライン」の役割を果たしています。
どんなにシェアしたくなる有益な情報でも、冒頭の数秒で「つまらない」と判断され、スクロール(離脱)されてしまっては意味がありません。
AIはまず、ユーザーが手を止めて見続けているか(=滞在時間が長いか)をチェックし、合格ラインを超えた投稿だけを「おすすめ」として拡散させます。
- 対策: 画像の1枚目や動画の開始3秒で惹きつける「フック」を作る。
キャプション(文章)を読ませる工夫をして滞在時間を稼ぐ。
2. いいね数
「いいね」は、ユーザーにとって最もハードルが低いアクションであり、アルゴリズムにおける「基礎点(初期評価)」となります。
シェアが「他者への推奨」なら、いいねは「個人的な共感」です。
爆発的な拡散力(バズ)を生むのはシェアですが、その前段階として、既存フォロワーからしっかり「いいね」を獲得し、AIに「この投稿は人気がある」と認識させる必要があります。
- 対策: 視覚的に美しい写真や、感情に訴えかけるコピーライティングで、直感的な「好き」を集める。
アルゴリズム攻略の勝ちパターン
これら3つの指標の関係性は、以下のようにイメージすると分かりやすいでしょう。
- 滞在時間:足止めして、興味を持たせる (質の担保)
- いいね:共感を得て、地盤を固める (初速の勢い)
- シェア:第三者へ広がり、バズを起こす (拡散の起爆剤)
つまり、「最後まで見たくなる(滞在時間)」「共感できる(いいね)」コンテンツを作った上で、「誰かに教えたくなる要素(シェア)」を加えること。
これが、2026年のInstagramで成果を出すための黄金ルートです。
伸び悩みを打破するシェアの「4象限」分析

では、シェア率をチェックしたとして、具体的にどうやって投稿を改善すればいいのでしょうか?
例えば、「いいね」と「シェア」のバランスを見て、投稿を4つのパターンに分類して分析することができます。
パターン1. 「いいね」が多い /「シェア」が少ない
- 状態: その場での共感は得られているが、広がりがない。
- 考察: 「わかる〜」「綺麗だな」という感情的な満足で終わっており、「誰かに教えたい情報」や「会話のネタ」にはなっていない可能性があります。
- 対策: 自己完結型の内容ではなく、「〇〇な人におすすめ」「これ知ってた?」といった、第三者を巻き込む切り口を追加してみましょう。
パターン2. 「シェア」が多い /「いいね」が少ない
- 状態: 情報としての価値は高いが、ファン化していない。
- 考察: 「便利ツール5選」や「裏技」などのノウハウ系に多いパターンです。役に立つので保存やシェアはされますが、ブランドへの愛着や感情的な共感は薄いかもしれません。
- 対策: 情報の有益さは維持しつつ、投稿者の「想い」や「ストーリー」を付け加えて、人間味を出しましょう。
パターン3. 「いいね」も「シェア」も多い
- 状態: 理想的なバズ投稿(勝ちパターン)
- 考察: 共感もあり、かつ有益で人に伝えたくなる内容です。
- 対策: このパターンの投稿内容、デザイン、構成を徹底的に分析し、再現性を高めましょう。これが貴社の「必勝法」になります。
パターン4. 「いいね」も「シェア」も少ない
- 状態: ターゲットに刺さっていない。
- 対策: 企画そのものを見直す必要があります。
【重要なポイント】
「シェアを狙う」といっても、無理やりバズを狙ってブランドの世界観(自分らしさ)を崩してはいけません。
分析結果から「伸びやすい傾向」を見つけつつ、あくまで「自社のブランドメッセージを、どうすればシェアしたくなる形に変換できるか?」を考えることが大切です。
明日から実践できる!シェアを増やす投稿の3つのポイント

「分析の仕方はわかったけれど、具体的にどんな内容ならシェアされるの?」
そう悩む方のために、シェアを生み出すための鉄板の切り口を3つご紹介します。
人はどんな時にシェアボタンを押すのか。
その心理は、大きく分けて「代弁」「誘い」「貢献」の3つに集約されます。
1. ユーザーの気持ちを「代弁」する(アイデンティティの表現)
ユーザーが投稿をストーリーズでシェアする動機のひとつは、「これ、まさに私のことだ!」という自己表現です。
自分の言葉ではうまく言えないけれど、この投稿が自分の気持ちやセンスを代弁してくれていると感じた時、シェアが起きます。
- 活用例:
- 「〇〇な人あるある」などの共感ネタ
- 心に響く名言や、仕事・育児へのマインドセット
- 「推し活」など、特定の属性の人が誇らしくなる内容
- ポイント:
ターゲット層が日頃感じている「隠れた本音」や「美学」を言語化してあげましょう。
2. 「今度ここ行こう!」という「誘い」の口実にする
リールやフィード投稿は、友人やパートナーを遊びや食事に誘う際の「口実(きっかけ)」として頻繁に使われます。
単なる商品紹介ではなく、「誰かと一緒に体験すること」を前提とした構成にすることが重要です。
- 活用例:
- 「次のデートで行きたい!雰囲気最高のカフェ」
- 「絶対に盛り上がる!手土産スイーツ5選」
- 「週末のドライブに最適!絶景スポット」
- ポイント:
投稿の最後に「一緒に行きたい人に送って誘っちゃおう!」と、具体的なアクションを促す一言を添えるのが効果的です。
3. 大切な人に教える「貢献」欲求を満たす
「これを知っていると得をする」「知らないと損をする」という情報は、親しい人に教えてあげたくなるものです。
いわゆる「保存数」が伸びるノウハウ系投稿と似ていますが、シェアを狙う場合は、より「速報性」や「裏技感」が重要になります。
- 活用例:
- 「〇〇(人気商品)が今なら半額!急げ!」などのセール速報
- 「意外と知られていないiPhoneの便利機能」
- 「期間限定のイベント情報」
- ポイント:
「自分だけが知っているのはもったいない」「教えてあげたら感謝される」と思わせるレベルの情報の質・鮮度が求められます。
2026年に企業アカウントがやるべき「DM戦略」

シェアが重要視される=DM(ダイレクトメッセージ)が活発になる、ということです。
これからの運用では、以下の3点を意識してください。
ストーリーズ運用が「最重要」になる
フィード投稿やリール動画が「シェア」される先は、多くの場合、友人のDMかストーリーズです。
そのため、ストーリーズでのアンケート機能や質問箱を活用し、フォロワーとの双方向のやり取り(DMのラリー)を意図的に発生させましょう。
DMでのやり取り頻度が高いアカウントほど、投稿がフォロワーのフィード上位に表示されやすくなります。
「会話のきっかけ」になる投稿を作る
ただ綺麗な写真を載せるのではなく、
「みんなはどっち派? コメントで教えて!」
「この悩み持ってる人、周りにいたらシェアしてあげて!」
というように、コミュニケーションを促すCTA(コール・トゥ・アクション)を明確に入れましょう。
「ノート(Notes)」機能を活用する
DMボタンがアプリの中心に配置されたことで、ユーザーがDMの受信箱画面を開く回数は劇的に増えると予想されます。
そこで注目すべきなのが、DM画面の最上部に表示される「ノート(Notes)」機能です。
ノートは60文字以内の短いテキストをつぶやける機能ですが、ストーリーズよりも気軽で、かつDM画面の一番目立つ場所に表示されます。
「今、〇〇の準備中!」「ゲリラ質問募集中」など、アイコン付きで人間味のある発信をすることで、アイコンをタップさせ、そのままDMでの会話に持ち込む導線として非常に有効です。
Instagramの「シェア」に関するよくある質問(Q&A)
Q. シェア数はどこで確認できますか?
A. 各投稿の「インサイトを見る」から確認できます。
紙飛行機のアイコンの下にある数字がシェア数です。
Q. シェア率の目安は何%くらいですか?
A. ジャンルにもよりますが、一般的にリーチに対して0.5%〜1%あれば良質な投稿、2%以上あればバズる可能性が非常に高い投稿と言えるでしょう。
(例:リーチ1,000でシェア10ならシェア率1%)
Q. シェアを促すために「シェアしてね」と書いてもいいですか?
A. はい、有効です。ただし、毎回同じ定型文だと飽きられてしまいます。
「〇〇な友達に教えてあげてね」「忘れないようにストーリーズでシェアしてね」など、シェアする目的やシチュエーションを具体的に提案するとより効果的です。
まとめ

Instagramは今、大きな転換期を迎えています。
「映え」の時代から「発見」の時代を経て、2026年は「コミュニケーション(共感と共有)」の時代へ変貌を遂げつつあります。
- アイコン配置の変更は、Meta社の「DM・シェア重視」の意思表示
- Shop化するTikTokとは逆に、Instagramは「人との繋がり」へ回帰している
- 見るべき指標は「シェア率(シェア数÷リーチ数)」
- 「いいね」と「シェア」のバランス分析で、勝ちパターンを見つける
「シェアされる企画が思いつかない」
「分析をしたいが、日々の業務で手一杯」
そんなお悩みをお持ちの担当者様は、ぜひBEASTARにご相談ください。
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