2026.06.10
「TikTokで新しい旅行予約機能が始まったと聞いたけれど、詳細が分からない」
「自社(ホテル・観光施設)の集客にどう活用できるのか知りたい」
「インフルエンサーの旅行動画から直接予約が入るって本当?」
近年、TikTokは単なるエンターテインメントアプリの枠を超え、企業のマーケティングに不可欠な存在となっています。
そして2026年5月、旅行・観光業界のSNSマーケティングを根本から覆す可能性を秘めた新機能「TikTok GO」が大々的に発表され、日本国内でも本格的な普及が始まりました。
本記事では、TikTok GOの概要、提携パートナー、そして観光・レジャー業界の企業が活用すべき理由を網羅的に解説します。
TikTok GOとは?

「TikTok GO」とは、TikTokのアプリ内でユーザーがホテル、アトラクション、ツアーなどの旅行体験を直接発見し、そのまま予約・決済まで完結できる新しいライフスタイル・旅行予約機能です。
これまでは、ユーザーがTikTokの旅行系クリエイターの動画を見て「ここに行きたい!」と思っても、一度TikTokアプリを閉じてブラウザを開き、旅行予約サイトで検索し直すという手間(離脱)が発生していました。
しかし、TikTok GOを利用すれば、動画や検索結果、位置情報ページに組み込まれた予約ツール(ロケーションタグなど)から、数回のタップで空き状況の確認と予約がシームレスに完了します。
なぜTikTokが「旅行予約」に参入したのか?
TikTokが「TikTok Shop」による小売コマース(Eコマース)の次に目をつけたのが、この旅行分野(TikTok GO)です。
その背景には、現代のユーザーの検索行動の変化があります。
TikTokはもはや単なるダンス動画アプリではなく、人々が「次の休日にどこへ行くか」「美味しいレストランはどこか」を検索するディスカバリー(発見)プラットフォームへと進化しています。
米国TikTokのCEOであるAdam Presser氏も、「毎日何百万もの人々が、どこで食事をし、どこに滞在し、何をするかをTikTokで発見している。TikTok GOは、そのインスピレーションの瞬間を、背後にあるビジネスに直接結びつけるものだ」と語っています。
従来の「Googleで検索して旅行サイトで比較する」という能動的な行動から、「TikTokの動画を見て一目惚れし、その場ですぐに予約する」という新しい消費者行動へとシフトしているのです。
【関連記事】TikTok Shopとは?2026年に企業が知るべき仕組み・特徴・活用ポイントを徹底解説
世界的な大手旅行予約サイト(OTA)との提携
TikTokは自社で旅行商品を作るのではなく、旅行業界の既存サービスとパートナーシップを結んでこの機能を展開しています。
グローバルでの主要な提携パートナーには、以下のような有名ブランドが名を連ねています。
・Booking.com
・Expedia
・GetYourGuide
・Viator
・Trip.com
これにより、世界中の数十万もの体験や宿泊施設がTikTokのプラットフォーム上で直接予約可能になりました。
クリエイターが自発的なPRを促す成果報酬
TikTok GOが旅行業界のマーケティングを根本から変えると言われている最大の理由は、インフルエンサー(クリエイター)に対する強力な収益化モデルが組み込まれている点にあります。
TikTok GOでは、旅行系クリエイターが特定のホテルやアトラクション、レストランなどを紹介する動画に「場所タグ(予約リンク)」を付けて投稿することができます。
もし視聴者がその動画に触発され、リンクを経由して実際に予約を完了した場合、クリエイターに対してコミッション(成果報酬)が支払われる仕組みになっています。
これまで、旅行系クリエイターが収益を得る手段は、企業から直接依頼される「PR案件(企業案件)」や、再生数に応じた広告収益が主流でした。
しかし、このアフィリエイト機能の登場により、クリエイターは「自分が本当に良いと思った施設」を魅力的に紹介するだけで、ダイレクトに収益を得られるようになります。
つまり、「質の高いクリエイターが、自発的に貴社の施設を全力でPRしてくれる好循環(UGCの爆発)」が生まれるのです。
予約の年齢制限
TikTok GOを通じて宿泊施設や体験を予約できるのは、18歳以上のユーザーに限定されています。
これにより、未成年者によるトラブルを防ぎ、支払い能力のある大人に向けた確実なビジネスツールとして設計されています。
日本国内での「TikTok GO」の展開状況

米国やインドネシアに並び、日本市場でもTikTok GOは正式に展開されており、すでに大きな成果を上げています。
TikTok Japanの公式発表によると、日本市場では以下のような独自の機能や提携が進んでいます。
国内向けに70,000件以上の施設・体験が予約可能
2026年4月時点で、TikTok GOは日本国内のユーザーに向けて、70,000件以上の宿泊施設や体験サービスを提供しています。
グローバルパートナーに加え、日本独自の強力なパートナー企業とも提携しています。
・楽天トラベル
・Agoda
・アソビュー!(Asoview!)
・KKday
予約で「TikTokポイント」が貯まるお得な仕組み
日本国内のユーザー独自のメリットとして、TikTok GOを経由して宿泊や体験サービスの利用を完了すると、「TikTokポイント」が付与される仕組みが導入されています。
貯まったポイントは様々な特典と交換できるため、ユーザーがTikTok内で予約を完結させる強力なモチベーションとなっています。
予約数が270%増加!インバウンド集客の最強の武器
TikTok Japanによると、過去半年間で日本におけるTikTok GO経由の予約数は、前期間と比較して270%も増加しています。
さらに、日本の宿泊施設や体験サービスは、海外のTikTokユーザーからも直接予約が可能になっています。
TikTok上で世界中に拡散された日本のユニークな旅行動画が、そのまま外国人観光客のダイレクトな予約(インバウンド集客)に直結する仕組みが整えられています。
TikTok GOのクリエイターと企業側のメリット

TikTok GOは、クリエイターと企業の双方に絶大なメリットをもたらすWin-Winの機能です。
投稿者(クリエイター)側のメリット
・成果報酬(コミッション)で稼げる
クリエイターは、場所タグを活用して地域に根ざしたホテルやアトラクションのコンテンツを投稿することで、予約成立に応じた手数料(アフィリエイト報酬)を得ることができます。
・案件に頼らない自発的な収益化
これまでのように「企業案件」を待つ必要がなくなり、自分が純粋におすすめしたい施設を紹介するだけで収益化が可能です。
企業(ホテル・観光施設)側のメリット
・シームレスな予約によるコンバージョン(予約率)の向上
Booking.comのパートナーシップ担当VPが「夢のような宿泊施設を動画で発見してから、わずか数回のタップで予約を確定できる」と語るように、ユーザーの「行きたい」という熱量を逃さず、そのまま予約(売上)に直結させることができます。
・クリエイターが「無償」でPR動画を作ってくれる
国内の一部のエージェンシー(代理店)では、宿泊施設が「チェックインまでの空き時間に空き部屋などを提供するだけ」で、クリエイターが施設に訪問し、広告費0円でプロモーション動画を制作・投稿してくれるプログラムなども始まっています。
施設側はクリエイターへの報酬を負担することなく、質の高いPR動画と予約を獲得できるチャンスが広がっています。
TikTok GOでの投稿方法

TikTok GOを利用した投稿には、ステマ(ステルスマーケティング)規制やプラットフォームのガイドラインに基づく明確なルールが存在します。
最新の運用ルールにおいて、クリエイターや企業が気を付けるべき主な規定は以下の通りです。
ハッシュタグ「#TikTokGo」の記載(ステマ規制への配慮)
TikTok GOを利用して投稿を行う場合、動画のキャプション(説明文)に「#TikTokGo」というハッシュタグを記載することが必須とされています。
TikTok GOを使った投稿には自動的に「有償パートナーシップ(プロモーション)」のラベルが付与されますが、ステマ規制に配慮するため、それとは別にハッシュタグ「#TikTokGo」を間違いなく記載することが求められています。
画像・音楽の著作権の厳守
投稿に使用する音楽や動画内の画像が、著作権に違反していないかを必ず確認する必要があります。
TikTok GOにおいては、アプリのガイドライン違反が発覚した場合、TikTokアカウントの機能制限が行われる可能性があるため、より注意深い投稿が求められます。
企業が「TikTok GO」で予約を増やすための運用戦略

「インスピレーション(発見)から予約までの時間を極限まで短縮する」というTikTok GOの特性を活かし、企業が予約数を最大化するための具体的な戦略をご紹介します。
クリエイター(インフルエンサー)の積極的な招致
自社アカウントでの発信も重要ですが、最も即効性があるのは「影響力のある旅行系クリエイター」の力を借りることです。
空き部屋や体験サービスをクリエイターに無償で提供し、実際に宿泊・体験してもらう代わりに、TikTok GOの場所タグを付けたレビュー動画を投稿してもらう施策が非常に効果的です。
ユーザーは「公式の宣伝」よりも「第三者のリアルなクチコミ」を信頼するため、クリエイターの熱量のある動画からダイレクトな予約が入りやすくなります。
「ここでしか体験できない」を冒頭2秒で見せる
TikTok GOによって「動画を見てそのまま予約する」という行動が当たり前になります。
そのため、動画の構成自体も「予約したくなるフック」を意識する必要があります。
「絶景の客室露天風呂」「地元食材を使ったシズル感のある夕食」「他では味わえないアクティビティ」など、施設の最大のウリを動画の最初の2秒で提示し、ユーザーの指を止めることが勝負の分かれ目です。
TikTok上の「検索」を意識したキーワードと位置情報
現代のユーザーは、Googleの代わりにTikTokで「京都 ホテル おすすめ」「東京 デート スポット」といった検索を行っています。
自社で投稿する際も、クリエイターに依頼する際も、ユーザーが検索しそうなキーワードと、正確な「位置情報(場所タグ)」を必ず設定し、検索結果から予約画面へスムーズに誘導できる導線を整えましょう。
まとめ

TikTokはもはや単なるエンタメ・ショート動画アプリではなく、強力な「検索エンジン」であり「旅行予約プラットフォーム」へと進化を遂げました。
この初期の波に乗ることで、競合他社に圧倒的な差をつけるインバウンド集客や新規顧客の獲得が可能になります。
「TikTok GOを活用してみたいが、何から始めればいいか分からない」
「自社にマッチする旅行系クリエイターをキャスティングしてほしい」
「まずは自社のTikTokアカウントをしっかりと育てたい」
このようにお悩みの宿泊施設、観光協会、レジャー施設のSNSご担当者様は、ぜひ一度BEASTAR株式会社にご相談ください。
BEASTARは大阪を拠点とするSNS運用代行・SNSマーケティング会社です。
TikTokをはじめとした各SNSの運用代行・コンサルティングを行っており、最新機能をいち早く取り入れた戦略設計から投稿制作・分析・改善まで、ワンストップでサポートします。
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