2025.12.17
X(旧Twitter)で企業アカウントを伸ばしたいと考えている担当者の多くが、プロフィールの内容や投稿、更新頻度ばかりに注目しがちです。
しかし実は、見逃されやすい「固定ポスト」の設計もフォロワー数やCV率を左右する要素のひとつなのです。
固定ポストはプロフィールを訪れたユーザーが必ず目にする企業アカウントの顔であり、1投稿の完成度がフォロー率を数倍アップしてくれることも珍しくありません。
本記事では、企業アカウントが固定ポストを使うべき理由から、目的別の型や作成手順、事例、失敗しない運用方法まで、企業運用者が必要とする情報をすべてまとめて解説します。
関連記事:X企業アカウントの作り方は?ビジネス成果につながる初期設計を徹底解説
固定ポストとは?企業アカウントにおける3つの役割

そもそも固定ポストとは、アカウントのプロフィール画面上部に常に表示される投稿のことです。
ユーザーがプロフィールへ訪れたときに必ず目に触れるため、「営業資料」のような位置づけになります。
企業アカウントの場合、例えば次のような内容を固定ポストに入れるケースが多いです。
- 企業のミッション・ストーリー
- サービス案内(図解)
- 実績紹介
- キャンペーン告知
- インプレッションが伸びた有益投稿
固定ポストは新規ユーザーで、
主に3つの役割を担う重要な機能です。
1.プロフィールを補足する
投稿からプロフィールへ遷移した新規ユーザーは、平均2〜3秒でフォローするかどうかを判断します。
プロフィール上で会社の価値・姿勢・サービスなどを瞬時に伝え、「このアカウントをフォローする価値」を明確に示さなければなりません。
とはいえ、プロフィール文章は最大160文字までという上限があるため、アカウントの価値を伝え切ることは難しいでしょう。
そこで役立つのが「固定ポスト」です。
Xのポストには140文字(有料プランでは25,000文字)+写真や動画を追加することができるので、プロフィールの情報量を大幅に増やすことができます。
固定ポストは単体で機能させるのではなく、プロフィールとのセット設計が必須です。
【プロフィール(入口)→固定ポスト(案内)→リンク(出口)】
この導線が自然につながるように設計すると、フォロー率やCV率が大幅に上がります。
例:SNS代行会社の場合
- プロフィール:支援内容、実績
- 固定ポスト:サービス説明 or 実績まとめ
- リンク:問い合わせフォーム
例:美容クリニックの場合
- プロフィール:施術メニュー、方針、雰囲気、強み
- 固定ポスト:人気施術まとめや症例
- リンク:予約ページ
プロフィール文章やヘッダーで伝えきれなかった補足情報や詳細情報を盛り込む場として、固定ポストを活用しましょう。
2.フォロー率・サイト遷移率を高める
固定ポストはフォローやCV(問い合わせ・予約・資料請求など)と直結する最も強力な投稿です。
企業アカウントの場合、プロフィールを訪れたユーザーの多くは「興味はあるが、まだフォローの決め手が足りない」状態にあります。
ここで最後の一押しを担うのが固定ポストです。
【フォロー率が上がる理由】
固定ポストは、ユーザーにとっての「この企業アカウントをフォローする理由」を言語化する場 になります。
- 私たちは何者なのか
- なぜこのサービスを作っているのか
- どんな価値を提供しているのか
- 他社と何が違うのか
- 実績や信頼性はあるのか
- 投稿を見ることでどんなメリットがあるのか
これらを1本にまとめることで、初めてユーザーはフォローする意味を理解できます。
【CV率が上がる理由】
固定ポストは、プロフィール→リンククリックの導線における中継地点あるいは追加地点であり、CTA(行動を促す要素)を入れることでコンバージョン率が大きく改善します。
固定ポストを改善することは、LP改善やサービス導線改善と同じくらい効果的な施策だと言えます。
例:美容クリニックの場合
固定ポスト:人気施術3つの特徴+症例画像+予約リンク
例:BtoBサービスの場合
固定ポスト:実績+導入効果+無料相談への導線
固定ポストでユーザーの納得感や信頼感をグッと上げることが可能です。
3.Xのアルゴリズム的にも有利に働く
固定ポストはユーザーの理解を深めるだけでなく、Xのアルゴリズム評価を高める効果がある点も見逃せません。
Xでは、次のような行動をアルゴリズムの加点対象として評価します。
| アクション | スコア |
| いいね | +0.5 |
| リポスト | +1.0 |
| ポストをタップして2分以上滞在 | +10 |
| ポストをタップしていいね・リプライ | +11 |
| プロフィール確認後にエンゲージメント | +12 |
| リプライ | +27 |
| リプライへのエンゲージメント | +75 |
アカウントのアルゴリズム評価が高まると、おすすめ表示される確率が上がる、検索で上位に上がりやすくなるなど、フォロワー外のユーザーにリーチしやすくなります。
滞在時間やエンゲージメントを高められるような有効な固定ポストを置いておくことで、アルゴリズム的にも有利に働くでしょう。
Xの企業アカウントが固定ポストを設置するべき理由

多くの企業が固定ポストを「なんとなく設定している」または「そもそも設置していない」という状況ですが、これは非常にもったいない運用です。
固定ポストはプロフィール訪問者の行動を左右し、アカウント全体の成果に直結する重要な施策だからです。
企業が必ず押さえておくべき理由は大きく3つあります。
プロフィール訪問者の離脱を防げる
ユーザーが企業アカウントのプロフィールを訪れる理由は主に2つです。
- ブランド名を検索してきた
- 投稿を見て興味を持った
この「興味を持った瞬間」に固定ポストが機能していないと、フォローされず離脱→もう戻ってこない、という状況が起きやすくなります。
プロフィール文は160文字という制限があるため、企業の魅力や価値を十分に伝え切るのは難しいでしょう。
その不足分を補完し、「このアカウントをフォローする価値がある」とユーザーに明確に示せるのが固定ポストです。
ブランド理解と信頼の獲得が早い
Xは企業アカウントに対して慎重なユーザーが多く、
「どんな会社なのか?」
「信頼できるのか?」
「投稿は面白いのか?」
を、プロフィールを見て瞬時に判断します。
固定ポストでは以下のような情報をわかりやすく1本にまとめられます。
- 事業内容
- 実績・受賞歴
- 導入件数
- 口コミ
- 企業の姿勢・理念
これらを端的に示すことで、プロフィールを訪れた段階で「ブランド理解→信頼獲得→フォロー」という流れをスムーズに作ることができます。
固定ポストは企業の第一印象をコントロールできる、非常に強い武器になるでしょう。
資産として蓄積できる
通常の投稿はタイムラインに流れていきますが、固定ポストは常にプロフィールの最上部に表示され続ける特別な枠です。
そのため企業アカウントにおいては、更新頻度に左右されず、数ヶ月単位で使い回せるというメリットがあります。
X運用はリアルタイム性が強いですが、固定ポストは例外的に長期的に効果を発揮する投稿として運用することができるのです。
Xの固定ポスト作成で企業が使うべき5つの型

企業が固定ポストに入れるべき内容は、目的によって変わります。
ここでは成果の出ている固定ポストを5つの型に整理しました。
1.自己紹介・ブランド紹介型
最も一般的なのは、企業の世界観や理念、提供価値を明確に伝える投稿です。
- 企業の理念
- 誰に何を届けているか
- どんな投稿をしているか
- 公式リンク
などを入れます。
フォロー率を高めたい企業や企業・ブランドの理解を深めたい場合に最適です。
2.サービス紹介型
「どんなサービスを提供しているのか」をわかりやすくまとめた投稿は、CV導線に強いです。
- サービスの特徴
- 料金・プラン
- 実績
- 相談リンク
などを入れます。
BtoB企業、サロン、スクール、クリニックなどに適しています。
3.有益情報型
企業の専門性を示す知識・ノウハウのまとめ投稿を固定する手法は、エンゲージメントの獲得や拡散に貢献します。
- SNS運用ノウハウ
- 集客の考え方
- 美容医療の基礎知識
- ホスピタリティTips
などを入れます。
コンテンツマーケティング型の企業と相性抜群です。
専門性を示せて信頼感を高めることができ、保存・共有もされやすいのでXのアルゴリズムに最も評価されます。
4.キャンペーン・イベント告知型
期間中、その企業が最も届けたい情報を固定するパターンです。
- 新商品発売
- キャンペーン
- イベント出展
などを入れます。
ECや飲食など期間限定施策が多い企業によく使われている型ですね。
5.採用・会社紹介型
人材募集や採用広報に力を入れている企業向けの型です。
- 求める人物像
- 会社の雰囲気
- 福利厚生・働き方
- エントリーページ
などを入れます。
Xで成果が出る固定ポストの作り方

Xの固定ポストを作成する手順は以下の通りです。
STEP1.目的を決める
STEP2.文章を作成する
STEP3.画像や動画を入れる
STEP4.最後にCTAを入れる
STEP5.投稿+固定する
実際に固定ポストを作る際に迷わないよう、詳しくチェックしておきましょう。
STEP1.目的を決める
まず「何のための固定ポストか」を明確にします。
目的によって構成や文章トーンが大きく変わるため、最初に必ず整理しましょう。
主な目的は以下の4つです。
- フォロー率の向上
- ブランド理解の促進
- サービスやキャンペーン等への誘導(CV)
- 採用の促進
目的が決まると、自動的に入れるべき情報が決まります。
STEP2.文章を作成する
ショート動画が冒頭2〜3秒で離脱されるかどうかが決まるように、Xの投稿は最初の1行で読まれるかが決まります。
例えば、ここで誰に向けた投稿なのかを明確にしましょう。
例:「SNS運用で売上を伸ばしたい企業へ」「夏前に脱毛して美肌に!20%オフCP」
そして、2行目以降は読みやすさがポイントです。
- 伝えるべきことを短く
- 改行を多めに
- 要点を箇条書きで
STEP3.画像や動画を入れる
企業アカウントの固定ポストは画像・動画つき投稿の方が読まれやすいです。
むしろ、文章を読まずに添付された画像・動画だけ見るユーザーも少なくありません。
特に美容や飲食系など、視覚情報で理解が深まる業種では効果が大きいです。
入れるべき画像・動画の例:
- サービス全体の図解
- 人気施術や商品一覧
- 代表やスタッフの写真
- 実績のまとめ
- ミッション・価値観を示すビジュアル
- ビフォーアフター
- イメージ画像 など
文章だけでは伝わらない雰囲気や信頼感を補完できます。
STEP4.最後にCTAを入れる
サービスやキャンペーン等への誘導(CV)や採用を目的とする場合、固定ポストにCTA(行動を促す一言+リンク)を必ず入れましょう。
例:
- 無料相談はこちら
- サービス詳細をチェック
- 詳しくはHPで
- ご応募は20日まで
- まずは話を聞いてみる など
STEP5.投稿+固定する

文章・画像・リンクをセットしたら投稿します。
固定ポストにしたい投稿の右上にある「…」から 「プロフィールに固定」 を選ぶだけで固定ポストとして表示できます。
(解除したい場合は、同じ手順で「プロフィールから固定を解除する」を選びます。)
固定後は「ポストアクティビティ」から
- いいね数
- リポスト数
- リプライ数
- インプレッション数
- 詳細のクリック数
- プロフィールへのアクセス数
などのデータを見ながら、定期的に改善していきましょう。
Xぼ固定ポストで企業に多い失敗例と対策

固定ポストは企業アカウントの成果を大きく左右しますが、「設定しているのに効果が出ない…」という相談も少なくありません。
企業アカウントが陥りがちな失敗パターンの原因と改善策を解説します。
文章が長すぎて読まれない
Xの有料プランを利用している場合、長文ポストが可能になりますが、長すぎると途中で離脱され、フォロー・クリックまで辿り着きません。
改善策:
- 最初の方にCTAを置く
- 箇条書きで要点を整理
- 冒頭に結論を書いて興味を引く
- 補足説明は画像化する
誰に向けた投稿かわからない
ペルソナが曖昧だと、誰にも刺さらない投稿になります。
改善策:冒頭に「◯◯に悩んでいる方へ」などと書き、ターゲットを明確に示す。
また、ペルソナが理解できない専門的すぎる説明だと、すぐ離脱されます。
小学生でも理解できる言葉に言い換える、難しい部分は画像で視覚化するなどの工夫が必要です。
画像や動画が入っていない
視覚情報がない投稿は目に止まりにくく、読み流されがちです。
改善策:
- サービス図解
- 実績まとめ
- クリニックや店舗の写真 などを入れる
また、見た目(デザイン)が魅力的ではない場合にも要注意。
暗い画像や低品質な図解はブランドイメージを損ないます。
ブランドトーンに合う高画質なクリエイティブを用意しましょう。
CTA(リンク)がない
CTAがない固定ポストは「出口のないLP」と同じようなものです。
次の行動が分からず離脱されるともったいないので、必ず行動導線を設置しましょう。
改善策:
- 公式サイト
- 問い合わせフォーム
- 予約ページ などを入れる
- あるいは、フォローを促す
内容が古いまま放置されている
終了したキャンペーンの告知投稿や過去のサービス説明を固定したままなど、古い情報がそのまま残っていると、「きちんとしていない企業なのでは?」「この企業は情報更新が遅い」 と不信感を与えます。
改善策:
- 月1回は必ず固定ポストを見直す
- 重要な実績や人気投稿、季節施策に応じて差し替える
- サービス内容や料金の変更は公式サイト等の他メディアに合わせて即反映
Xの固定ポストに関するQ&A

最後に、固定ポストに関するよくある質問とその回答をまとめました。
Q1. 固定ポストは何件まで設定できますか?
A:1件のみです。
新しいポストを固定すると、それまで固定していたポストは自動的に解除されます。
「最も目的に合う投稿」を選びましょう。
Q2. 固定ポストはどれくらいの頻度で変えるべきですか?
A:最低3ヶ月に1回は新たなポストに変えましょう。
Q3. 固定ポストにハッシュタグは必要ですか?
A:基本的には不要です。
そもそもイーロン・マスク氏はハッシュタグを不要なものだと考えており、2025年6月に広告でのハッシュタグ使用を禁止しています。
また、Xのアルゴリズムでは、ハッシュタグ・URL・メンションを含むポストは、含まないポストに比べてインプレッションが半分〜3分の1程度にまで下がると言われています。
かつ、Xのヘルプセンターでも1つのポストにつきハッシュタグは2個までの使用を推奨しているためです。
Q4. 該当投稿を削除すると固定ポストも消えますか?
A:はい、削除と同時に固定も解除されます。
まとめ
固定ポストは、企業の信頼やブランド理解、Xアカウントのフォロー率やサイト誘導、そしてCVなどすべてを左右する最初の接点です。
通常投稿より重要であり、プロフィール以上に注目されることもあります。
だからこそ、「何となく置いているだけ」では非常にもったいないと言えます。
Xは今後も企業活用が増え、競争が激しくなるSNSです。
固定ポストの最適化は、企業運用の成果を最も手っ取り早く改善できる施策であると理解しておきましょう。
BEASTARでは、XをはじめとするSNSの企業アカウント向けに以下の支援を行っています。
- 初期設計
- プロフィール最適化
- 投稿案の企画(固定ポストを含む)
- 撮影・デザイン
- ライティング
- レポーティング
本気でSNSを伸ばしたい企業の担当者様は、ぜひ一度BEASTARへご相談ください。