2025.10.15

Instagramにおける「プロフィール」は、あなたのアカウントに訪れたユーザーと最初に接触する“玄関口”。
第一印象を決定づけ、ビジネスの成果に直結するとても重要な要素です。
ここを制するかどうかで、フォロー率やリンクタップ率、そして最終的な購入や予約といったコンバージョン率までもが大きく変わります。
しかし、「どのようにプロフィールを最適化すれば良いのか分からない」「なかなかフォロワーが増えない」といった悩みを抱える企業担当者様も少なくありません。
本記事では、Instagramプロフィールの重要性から構成要素、企業アカウントが実践すべき最適化のポイントまでプロ目線で徹底解説します。
Instagramのプロフィールが重要な理由

Instagramのプロフィールは、単なる自己紹介欄ではありません。
特に企業アカウントにとって、以下のようなさまざまな役割を担っています。
企業の第一印象を左右する「顔」
ユーザーがアカウントを訪れた際、最初に目にするのがプロフィールです。
プロフィール写真、ユーザーネーム、自己紹介文、ウェブサイトURLなどの限られた情報の中で、「このアカウントが何を提供しているのか?」「フォローするメリットは何なのか?」を瞬時に伝える必要があります。
この第一印象が、ユーザーが「フォローするかどうか」「ウェブサイトを訪れるかどうか」「継続的に見にくるかどうか」といったひとつひとつの判断に大きく影響します。
魅力的なプロフィールは、ユーザーの興味を引きつけ、ブランドへの信頼感を醸成する上で不可欠です。
ユーザーの行動を促す「導線」
プロフィールは、ユーザーを次の行動へと誘導するための重要な導線となります。
ウェブサイトへのリンクや問い合わせ先など、ビジネス成果に繋がるアクションを促すための情報が集約されています。
プロフィールが分かりやすく、ユーザーにとって価値のある情報を提供していれば、スムーズに次のステップへと進んでもらえる可能性が高まります。
特に、Instagramではストーリーズ以外の投稿に直接リンクを貼ることができない※ため、プロフィールに設置されたリンクは非常に価値が高いと言えます。
※「Meta認証(認証バッジ)」の「ビジネスプラス」ユーザーであれば、リール投稿に月2本までリンクを直接挿入できます。
【関連記事】Instagramの認証バッジ(公式マーク)とは?企業が取得するメリット・申請方法・注意点などを解説
検索からの流入を増やす「SEO対策」
Instagramにも独自の検索アルゴリズムが存在し、プロフィールはその検索結果に影響します。
ユーザーネーム、名前、自己紹介文に適切なキーワードを含めることで、発信する情報とユーザーが求める情報の関連性が高い場合に、検索結果でアカウントが表示されやすくなります。
これにより、顕在顧客はもちろん潜在顧客も貴社のアカウントを発見しやすくなり、新たなフォロワー獲得やビジネスチャンスに繋がります。
Instagramの検索機能は、ユーザーが特定の情報やアカウントを探す際に頻繁に利用されるため、プロフィールのSEO最適化は欠かせません。
ブランドの世界観・価値観の表現
プロフィールは、企業のブランドイメージや世界観、提供する価値観を表現する場でもあります。
アカウントに訪れたユーザーは、プロフィールの構成要素をひとつひとつじっくり見てくれるわけではなく、実際には全体をざっと見て次のアクションを起こすかどうかを判断します。
つまり「ぱっと見で統一感があるかどうか」「流入のきっかけになった投稿とイメージのズレがないか」を考慮し、整合性のある作りにしておく必要があるのです。
プロフィール写真や自己紹介文の絵文字、投稿のカバー画像に至るまでを戦略的に設計することで、個性を際立たせ、魅力的な企業・ブランドとしての地位を確立することが可能になります。
プロフィールの構成要素と最適化のコツ
Instagramのプロフィール画面は、主に以下の要素で構成されます。
①プロフィール写真(アイコン)
②名前
③ユーザーネーム
④カテゴリ
⑤自己紹介文
⑥リンク(ウェブサイトURL)
⑦メイングリッド
+連絡先オプション
以下、プロフィールの各構成要素について、設定のポイントや注意点を解説します。
①プロフィール写真(アイコン)
アイコン(プロフィール画像)は「プロフィールを見に行きたいか」「フォローしたいか」を左右する重要な要素。
ユーザーが投稿を見た後にプロフィールへ移動する際、最初に目にする“アカウントの顔”です。
プライベートのアカウントなら自分の気に入った写真を設定すればいいだけですが、企業のアカウントでは一般的に企業・ブランドのロゴを設定します。
☑︎視認性が高い
投稿画面や検索画面に表示されるアイコンのサイズは、スマホで見ると直径1cmにも満たない小ささです。
小さく表示されても何が写っているか分かる、シンプルで視認性の高い画像を用意しましょう。
☑︎画質がいい
1080×1080 px など正方形のフォーマットで高画質の素材を用意しましょう。
ぼやけた画像は印象を悪くします。
☑︎覚えてもらいやすい
他のSNSやウェブサイトで使用しているロゴと統一することで、ブランドの一貫性を保ち、覚えてもらいやすくなります。
複数店舗のある企業でそれぞれのInstagramアカウントを作成する場合は、ロゴの下に店舗名を入れる、色を変えるなど、検索画面で並んだ際にユーザーが迷わないような工夫が必要です。

☑︎ストーリーズは24時間に一度必ず更新する
ストーリーズを更新していると、アイコンの周りにピンク〜オレンジのグラデーションの丸枠が表示され、目立ちやすくなります。
かつ、プロフィールを見にきたユーザーに「アクティブなアカウントである(=リアルタイムで運用されている)」ことを一目で伝えることが可能です。
ユーザーがわざわざ最新投稿をタップして投稿日をチェックする可能性は低く、ストーリーズの更新が途切れているとアクティブなアカウントに見えずに離脱されてしまう可能性があります。
②名前
視認性の高さを意識してひらがな・カタカナ・漢字を組み合わせ、「どんなアカウントか?」が瞬時に伝わる名前にしましょう。
漢字の連続使用や英語・ローマ字表記など読みにくい名前はおすすめできません。
☑︎検索キーワードを入れる
企業・ブランド名に加えて、事業内容や提供サービスを示すキーワード(例:「BEASTAR株式会社|大阪のSNS運用代行」)を含めることで、検索でヒットするようになります。
☑︎20文字以内に収める
Instagramの名前に設定できる文字数は64文字以内となっていますが、プロフィール画面で改行されず1行で表示され、かつ読みやすいように、長くても20文字以内に収めましょう。
☑︎頻繁には変更しない
名前は14日間で2回しか変更できません。
試行錯誤しているうちに変更できなくなってしまうリスクがあるため、ある程度考えてから入力するのがおすすめです。
また、頻繁な変更はユーザーを混乱させ、ブランディングにも悪影響を与えるため注意しましょう。
③ユーザーネーム
ユーザーネームとは、英語・数字・記号(ピリオド「 . 」とアンダーバー「 _ 」のみ) で構成され、アカウントの識別に用いられるInstagram上のIDです。
・プロフィールの上部
・フィード投稿の上部
・ストーリーズの上部
・キャプション欄の上部
・タグ付けされた画面
・ストーリーズ・キャプション・プロフィール文章(「@」を付けてメンション※された場合)
などに表示されます。
※メンションとは:アカウントを紐づけて、プロフィール画面へ遷移できるようにすること
☑︎短くて視認性の高い文字列にする
「beastar_sns」のように、企業・ブランド名とジャンルを組み合わせたシンプルな構成にすると覚えてもらいやすく、検索しやすいです。
ただし、すでに他のアカウントで使用されているユーザーネームは設定できないため、ジャンル部分の表記を変えるなどの工夫が必要になります。

☑︎アンダーバーは2個以上繋げない
「beastar___sns」のように「_(アンダーバー)」を連続させたユーザーネームはおすすめしません。
アンダーバーが何個連なっているのかが分かりにくく、ユーザーネームを打ち込んでアカウントを検索する際に不便だからです。
④カテゴリ
カテゴリは、プロアカウント(主に個人向けの「クリエイターアカウント」または店舗や企業向けの「ビジネスアカウント」)に切り替えることで設定できるようになります。
適切なカテゴリを選択することで、関連性の高いユーザーに発見されやすくなります。
いつでも変更でき、プロフィールへの表示/非表示を切り替えることが可能です。

⑤自己紹介文
自己紹介文とは、アイコンや投稿数、フォロワー・フォロー数の下に表示されるアカウントの紹介文を指します。
改行や絵文字を活用して読みやすく、150文字以内で記入しましょう。
☑︎企業・ブランドの特長や発信内容を入れる
「誰が」「どのような情報を」発信しているのかを簡潔かつ魅力的に記述しましょう。
ターゲットユーザーが「自分に関係がある」と感じるようなキーワードを入れることが重要です。
☑︎絵文字を活用する
箇条書きや強調したい部分に絵文字を使用することで、視覚的に分かりやすく、読みやすい自己紹介文になります。
ただし、多用しすぎるとプロフェッショナルな印象が薄れる可能性もあるため、バランスが重要です。
企業・ブランドのイメージやアカウントのターゲットに合わせて調整しましょう。
☑︎フォローするメリットを提示する
競合アカウントと比較した強みや、フォロワーになると見られる情報などを記載します。
例えば、「ストーリーで期間限定フェアをチェック!」のような一文を入れると、「ストーリーズを見ればお得な情報を得られるんだ!→フォローしておこう」という心理を誘発できます。
☑︎CTA(Call To Action)を設置する
プロフィールを見たユーザーに次に何をしてほしいのかを明確に伝えましょう。
「詳細はこちら」「お問い合わせはDMで」など、具体的な行動を促す言葉を入れます。
ちなみに、自己紹介文は長いと途中で折り畳まれるため、「続きを読む」の前(リンクのちょうど上)にCTAを入れるのがポイントです!

⑥リンク(ウェブサイトURL)
プロフィール文章の下には、タップするだけでウェブサイトに遷移できるURL(ハイパーリンク)を記入することができます。
公式サイト、特定の商品ページ、キャンペーンページ、問い合わせフォームなど、ユーザーに最もアクセスしてほしいページのURLを設定しましょう。
☑︎リンクは5つ以内に収める
Instagramのプロフィールには最大5つまでリンクを貼ることが可能です。
6つ以上のリンクを掲載したい場合には、Linktree(リンクツリー)やlit.link(リットリンク)など、複数のSNSやリンクをまとめて一覧ページを作成できるサービスを利用する方法があります。
ただし、リンクまとめサービスを利用すると、ワンクッション挟まることでユーザーに「面倒くさい」と感じさせてしまい、最終的なウェブサイトへの遷移率が下がる可能性があるため、基本的には5つ以内に収めることをおすすめします。
☑︎タイトル表記を入れる
URLにはタイトル表記を入れると、タップした後にどんなページが表示されるかが明確になり、ユーザーのクリック率が上がります。

⑦メイングリッド
アイコンや自己紹介文だけでなく、プロフィール画面で見えているすべての要素が「プロフィール」として認識されます。
メイングリッドに表示されるフィード投稿の1枚目の画像(表紙)やリール投稿のカバー画像、ハイライトのカバー画像がアカウントのテーマと一致しており、かつ全体的に統一されていなければなりません。
また、アカウントを回遊して他の投稿も見てもらえるように、目を引くキャッチーなデザインであることも重要です。
☑︎ピン留め機能を活用する
メイングリッドは当然ながら、一番上の行が最も見られやすい場所です。
通常は最新の投稿が表示されますが、任意の投稿を3つまで固定表示=ピン留めすることもできます。
エンゲージメント率の高い投稿や特に見てほしい投稿はピン留めすることをおすすめします。
☑︎並び替え機能を活用する
2025年6月中旬頃から、投稿を自由に並べ替えられる新機能が順次導入されています。
投稿を長押しして「グリッドを並べ替え」をタップすると、時系列順ではなく好きな順番に変更可能です。
ピン留め機能と合わせて、重要な投稿を上部に表示してリーチを増やしたり、ブランドイメージを伝えるビジュアルで統一感を演出したりといった活用法が考えられます。
☑︎ハイライトを活用する
Instagramのハイライトは、2025年9月11日頃より、プロフィール画面の上部(自己紹介文やリンクの下)に丸いアイコンが横一列に並んで表示される形式から、グリッド形式へと変更になりました。
「リールタブ」「タグ付けされたコンテンツタブ」と同じように、「ハイライトタブ」が設けられましたが、リール同様にハイライトも「メイングリッドに追加(表示)/削除(非表示)」を選択できます。

特に見てほしいハイライトは、「メイングリッドに表示+ピン留め」を行うことで、プロフィールを訪れたユーザーの目に必ず触れるようにできます。
例えば、キャンペーン情報や人気商品の紹介など、最もアピールしたいコンテンツをピン留めし、ハイライトに格納するストーリーズにもリンクスタンプを貼っておくと、導線づくりに役立ちます。
【関連記事】Instagramのハイライト仕様変更で何が変わった?旧UIとの違いやよくある質問、アップデート後の活用法まで徹底解説
+連絡先オプション
Instagramでは、プロアカウントに切り替えることで、電話番号やメールアドレスなどの連絡先ボタンを、プロフィールの「フォロー」や「メッセージ」ボタンの右隣に追加できます。
これにより、ユーザーは企業に直接連絡を取りやすくなり、ビジネスチャンスの拡大に繋がります。
特に、店舗を持つ企業にとっては非常に有効です。

まとめ|戦略に基づいたプロフィール設計で効果最大化
Instagramのプロフィールは、ブランディングから導線づくりまでを担う重要なパーツです。
一度プロフィールを最適化したら終わりではなく、定期的に効果測定を行い、必要に応じて内容を見直しましょう。
インサイト機能でフォロー数やウェブサイトへのクリック数などを確認し、改善を繰り返すことで、常に最適な状態を保つことができます。
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