TikTokキャンペーンとは、いいね・コメント・指定のハッシュタグや楽曲をつけた動画の投稿といった一定の条件を満たしたユーザーのうち、当選者に商品・サービスや体験などを提供する広告施策のこと。他のSNSと比較すると10代〜20代の若年層への影響力、拡散力や話題性の高さが強みです。

実際にTikTokでキャンペーンを打ち出し、成功している企業がいくつか存在します。成功の要因は気軽に参加できる、ユーザーの「有名になりたい」という気持ちを刺激できる、特典が魅力的…などさまざま。複数の事例を知って自社のキャンペーンに活かしていきましょう。

TikTokキャンペーンの特徴や実施時のポイントは下記記事で紹介しています。
関連記事:企業によるTikTokキャンペーンとは?特徴やTwitter・Instagramとの違い、5つのコツを解説

また、通常の企業アカウントの運用事例は下記記事をご覧ください。
関連記事:【中小企業必見】TikTok成功事例13選!商品・サービスのジャンル別に紹介

【ユニクロ】#UTPlayYourWorld

アカウント:https://www.tiktok.com/@uniqlo_jp

ユニクロはTikTokを通じて、世界中のユニクロ店舗にあるモニターや公式SNSで流れる映像に登場する“グローバルインフルエンサー”を募集するキャンペーンを実施。同キャンペーンは中国でも同時開催され、日本のグランプリ受賞者にはさらに日本でのテレビCMへの出演権も特典として用意されていました。

応募条件はUT(ユニクロのTシャツ)を購入・着用して動画を撮影し、指定のハッシュタグおよび楽曲「#UTPlayYourWorld」をつけて投稿すること。加えて、ユニクロ公式アカウントのフォローも条件に設定されていました。

撮影する動画の内容は「好きなUTを着ている時の気持ちを楽しく情熱的に表現する」というテーマに沿っていれば自由でした。豪華な特典が話題を呼び、2週間という短いキャンペーン期間で20万件以上の動画が投稿されました。

動画撮影にあたって商品の準備が必要なキャンペーンだったので、知名度向上だけでなく購入も促進できた良い事例ですね。ただ動画を撮るだけのキャンペーンよりも参加ハードルは高いですが、特典のインパクトが大きかったため多くの参加者を集められたと考えられます。

【サントリー】#ピーカーダンス

アカウント:https://www.tiktok.com/@MS4wLjABAAAA8891-ZYeR888gay83SaGQ61wEYvEfuNI2EkaTjSjYUYaOc7BQwcLazyJ6hOUT64M

サントリーはTikTokキャンペーンを活用し、新商品「南アルプス PEAKER ビターエナジー」の宣伝を行いました。人気アイドルグループのNMB48内のユニット・Queentetとコラボし、オリジナルの振り付け動画「#ピーカーダンス」を公開。

同じハッシュタグ・楽曲をつけて振り付けを真似した動画を投稿し、Queentetのメンバーから“推しTikToker”に選ばれると特典がもらえるというキャンペーンを実施しました。公式アカウントで動画が紹介されることと、5万円分のオリジナルQUOカードがもらえることが特典です。

シンプルなプレゼントと、「有名になりたい」という若者の欲求を叶える特典を用意することで、キャンペーンは成功を収めました。動画の総再生回数は1,500万回以上となり、振り付け動画がTikTok内でトレンドに。商品の売上向上にもつながりました。

【コカ・コーラ】#リボンでありがとうチャレンジ

アカウント:https://www.tiktok.com/@cocacola_japan

コカ・コーラはクリスマスシーズンに限定販売する商品「リボンボトル」をテーマにしたキャンペーンを実施。キャンペーンソング「リボンでありがとう」に合わせて“ありがとう”をテーマにした動画を撮り、「#リボンでありがとうチャレンジ」をつけて投稿するハッシュタグチャレンジ形式のキャンペーンです。

特典は応募者の中から選ばれると渋谷の街頭ビジョンで投稿動画が放映されること。さらに、100名に1,000円分のQUOカードもプレゼントされました。お題の自由度の高さと難易度の低さからたくさんの応募を集めることができ、総再生回数は4,000万回以上となりました。

当キャンペーンの認知度を高めるために実施されたのが、インフルエンサーの起用。Z世代に人気のTikToker・こたつさんや莉子さん、ひなたさんなどを起用し、起爆剤としました。

【ローソン】チーズミルクティー

アカウント:https://www.tiktok.com/@akiko_lawson

ローソンの新商品「チーズミルクティー」を拡散するために実施されたキャンペーンはユーザー参加型でない通常のプレゼントキャンペーンです。応募条件は公式アカウントのフォローおよび対象の動画へのコメントのみ。

誰でもすぐに参加できる条件でありながら、抽選で1名に1万円分のQUOカードが当たるという特典で多くのユーザーに参加してもらうことができました。新商品の宣伝と同時に、フォロワーの増加にも成功。2022年9月時点で約6万人のフォロワーを抱えています。

アカウントではローソンで販売されている商品の紹介やアレンジレシピなどを高頻度で投稿し、TikTokユーザーへ継続的にアプローチしています。

【Relux】#Relux思い出

アカウント:https://www.tiktok.com/@relux_travel

ホテルや旅館の宿泊予約サービス・Reluxは、宿泊したホテルや旅館に関する動画を撮影し、宿泊施設の位置情報とハッシュタグ「#Relux思い出」をつけて投稿してもらうキャンペーンを実施しました。応募者の中から抽選で5名に当たる指定施設の無料宿泊券を特典に設定。

また、キャンペーンの参加者全員にReluxで利用できる5%OFFクーポンをプレゼントしたことで、サービス自体の利用促進にもつなげています。さらにユーザーの投稿によって各宿泊施設の知名度も上がるため、有益なキャンペーン施策だと言えます。

【ワイモバイル】#と思いきやダンス

アカウント:https://www.tiktok.com/@ymobile_official

格安SIM・スマホを提供するワイモバイルは、“Y”をモチーフにした独特のダンスで話題となったテレビCMを利用したキャンペーンをTikTokで実施しました。楽曲に合わせて指定のダンスを踊り、ハッシュタグ「#と思いきやダンス」をつけて動画を投稿することが応募条件でした。

選ばれた1名の投稿者はワイモバイルのCMに出演できるという大きな特典が用意され、総再生回数は1億回以上に。
他のキャンペーンを大きく上回る結果となりました。キャッチーなダンスとBGMがバズり、若者だけでなく幅広い世代から注目を集めました。

当キャンペーンのPR動画には人気TikTokerのねおさんを起用し、話題性を高めることに成功しています。TikTokだけでなくTwitterにも動画を投稿することで、TikTok以外のユーザー層にもキャンペーンを周知するなどSNSをうまく活用した事例だと言えるでしょう。

【ULTRA JAPAN】#ultratiktok

野外音楽フェス・ウルトラジャパンはイベントの開催前からTikTokとコラボし、プロモーションを行いました。人気ダンサーグループ・CYBER JAPAN DANCERSを起用し、TikTok公式アカウントでPR動画を配信。

イベントの告知を行うと同時に、指定の楽曲とハッシュタグ「#ultratiktok」をつけた動画を投稿したユーザーに抽選でイベント参加チケットやTシャツが当たるキャンペーンも実施しました。

また、イベント会場にはTikTok用の動画を撮影できる特設ブースを設置。オンラインとオフラインをフルに活用し、成功を収めました。会場の雰囲気をTikTokユーザーに動画で伝えてもらうことで、次回以降のイベントへの来場にも繋げられたのではないでしょうか。

まとめ

TikTokキャンペーンは企業が手間やコストを抑えて実施でき、ユーザー側も手軽に楽しく参加できる施策です。年々利用者が増えているSNSということもあり、今後キャンペーンを実施する企業はますます増えていくでしょう。

話題作りのプラットフォームとして適しているものの、TikTokキャンペーンの企画や実行にはノウハウが必要になります。成功した他の企業の事例を参考にしつつ、SNS運用会社などプロに頼るのもひとつの手です。

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