2020.05.07
企業のInstagram(インスタグラム)アカウントを運営していると、「フォロワーがなかなか増えない」という課題に直面することがほとんどです。
フォロワーを増やすことを意識するあまり、モチベーションもなくなり消耗してしまっているアカウント担当者も少なくはないでしょう。
実は、Instagramにはフォロワー数の他にも見るべき指標はたくさんあり、追うべきKPIがフォロワー数とは限らないのです。Instagramを運用する目的を明確にすることによって、追うべきKPIがわかります。
※KPIとは、Key Performance Indicatorの略で、日本語に訳すと「重要業績評価指標」という意味になります。KPIとは目標を達成する上で、その達成度合いを計測・監視するための定量的な指標のことを言います。
今回は、Instagramを使ってビジネスをさらに活性化させるために、フォロワー数だけに捉われないInstagramの正しいKPIの設定方法や追うべき数値についてご紹介します。
フォロワーが多ければOK。というわけではない
フォロワー数は、どのSNSにも共通するわかりやすい指標です。
Instagramアカウントの運用をするにあたって、フォロワー数をKPIにおいている担当者も多いのではないでしょうか?
実際に、フォロワーの数が多いほど、毎回の投稿を見てくれるユーザーは多くなるため、一つのKPIとして設定することは間違いではありません。しかし、Instagramで追うべきKPIはフォロワー数だけではないのです。
InstagramのKPIになり得る指標
フォロワー数以外にも、InstagramではKPIになり得る数値がたくさんあります。一部をご紹介します。
いいね数
こちらもフォロワー数と同じく、よく知られている指標です。
投稿を見たユーザーが、その投稿に対してリアクション「いいね」をした数です。アカウントの評価を示すのがフォロワー数、投稿の評価を示すのがいいね数ということになります。
※Instagramインサイトで確認ができます。
投稿保存数
Instagramの特徴的な機能として投稿を「保存」する機能というものがあります。
投稿の下に設置されたボタンを押すことによって、ユーザーが気になった投稿を改めて見返せるようにするための機能です。
投稿保存数は、投稿が保存された数を指します。
※Instagramインサイトで確認ができます。
プロフィール表示回数
ユーザーが自アカウントのプロフィール画面を見た数です。
投稿を見つけたユーザーが、そのアカウントの情報をもっと得たいがために見られた回数と言ってもいいでしょう。
プロフィールに記載されている情報やフォローするためにアクセスしたり、普段どのような投稿をしているのかを見たり。といったように、ユーザーが強い興味を示していることがわかる指標です。
※Instagramインサイトで確認ができます。
URLクリック数
プロフィールに設置したURLが何回クリックされたかを示す数です。
この数値を増やすことによって、製品ページや会社のホームページへの流入数が増加します。
※Instagramインサイトで確認ができます。
インプレッション数
投稿を閲覧したユーザーの数です。
Instagram広告を使ったり、投稿にハッシュタグを付けるなどの工夫をすることで、この値を増やすことができます。
※Instagramインサイトで確認ができます。
ハッシュタグ投稿件数
Instagram内で、特定のワードがハッシュタグをつけて投稿されている数です。
「#日本の風景」のような感じで投稿されている数になります。
【目的別】Instagram企業アカウントが設定しているKPIとは?
設定すべきKPIは、Instagramを利用する目的によって異なります。
続いては、目的別のKPI設定の例をご紹介します。
自社商品の認知拡大
Instagramを通して自社製品の認知拡大を図る場合、目指すべきは「ユーザーから発見、検索されやすい状態」です。
これを実現するには、企業アカウントの力だけでは難しく、売りたい商品をすでに使っている一般ユーザーの協力が不可欠です。
若者の間では、気になる商品などを検索する方法が、ググる(Googleで検索)からタグる(Instagramのハッシュタグで検索)に変化しています。
多くのユーザーが、企業が発信する公式の情報ではなく、よりリアルで新鮮な情報を発信する利用者の声を求めているのです。
企業の公式アカウント側では、商品名や会社名などのハッシュタグをつけて投稿してくれる既存のファンを増やすことに重きを置くとともに、ハッシュタグを経由して公式アカウントに訪れたユーザーが、欲しい商品を購入するまでの導線をつくることが大切です。
したがって、KPIとして見るべき値は、
- ハッシュタグ投稿件数
- プロフィール表示回数
- 投稿の保存数
偶然見つけた1つの商品を気になってくれたユーザーが、最終的にはブランドそのもののファンになってくれたら最高な状態ですよね。
オウンドメディアへの集客
自身で運営するメディアへの流入を目的としている場合、プロフィールに設置したURLをクリックされることがゴールです。
流れとしては、「ユーザーが投稿を見る→プロフィールを表示→URLをクリック」となります。
したがって、KPIとして設定する値は、
- インプレッション数
- プロフィール表示回数
- URLクリック数
これらの値の数だけでなく、それぞれの過程でユーザーがどの程度、離脱しているかを注目するとより良い導線設計が可能になります。
今回は、Instagramの効果測定に使える数値と適切なKPIの設定方法について解説いたしました。
- 追うべきはフォロワー数だけではない
- Instagramアカウントを運用する目的は明確に
- 目的に合った適切な数値分析が重要
ビジネス目的としてInstagramを運用する際はこれらを意識して、あなたのビジネスに合った形で活用しましょう。
Instagram運用のお問い合わせはこちら