2022.07.22
動画に特化したプラットフォームといえば『TikTok』。今や10代・20代だけでなく、30代以上のユーザーにも親しまれています。日本上陸から数年が経過し、現在では個人のアカウントに加え、企業のアカウント運用や広告配信、キャンペーンの実施なども増えてきました。
まだTikTokをビジネス活用できていないという企業は、TwitterやInstagramに続いて早めに参入したほうがいいかもしれません。本記事ではTikTokの運用を検討している企業に向けて、アカウントの登録方法や運用するうえでのポイントなどを解説します。
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そもそもTikTok(ティックトック)とは?
TikTokとは、中国のByteDance社が運営している動画プラットフォームのこと。スマートフォンの全画面に表示される縦長動画を閲覧したり、投稿したり、他のSNSと同じようにフォロー・いいね・コメントしたりできます。
また、動画の閲覧・投稿だけでなく、アプリ上での撮影や編集、加工フィルターや音楽の利用も可能です。以前は15秒までの短尺動画のみ投稿できましたが、現在は60秒・3分・10分と拡大されています
個人はもちろん、企業も一般のアカウントと同じく無料でアカウントを作成・利用できることから、TikTokを活用する企業は今後ますます増えていくでしょう。
TikTokの利用ユーザー層
「TikTokは主に10代の若者に人気のアプリ」というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際には、日本のTikTokユーザーの平均年齢は34.15歳。
また、男女比率は男性が55.4%、女性が44.6%です。若年層だけでなく、年齢や性別を問わず幅広いユーザーにリーチできるプラットフォームになっています。
参考:DIGIDAY
また、2017年に日本でリリースされた当初は、ダンス動画やリップシンク動画が多く共有されていたTikTok。現在はユーザーの多様化に伴い、お役立ち情報やビジネス情報、Vlogやメイク、レシピやペットなどさまざまなジャンルの動画が投稿されています。
TikTokの企業アカウントの作成・運用手順
続いて、TikTokの企業アカウントの作り方を紹介します。基本的には一般ユーザーアカウントとの区別はありませんが、TikTokには『ビジネスアカウント』という機能が用意されています。
アカウントの登録後、ビジネスアカウント設定を行うことで、TikTokのインサイトが閲覧できるようになります。アカウントや各投稿の分析に役立つため、ぜひ設定してみてください。
1.アプリをダウンロードする
まずはTikTokのアプリをダウンロードします。
iOSの方:AppStore
Androidの方:Google Play
上記のモバイル版だけでなく、パソコンからブラウザ版を利用することも可能です。ただし、動画編集や外部リンクの設定ができないなど、スマートフォンからの利用に比べて機能が制限されてしまいます。TikTokはスマホアプリからの利用がおすすめです。
2.好きなカテゴリを選ぶ
ダウンロードが完了してアプリを開くと、利用規約のポップアップが表示されます。内容を確認して問題がなければ『同意して続ける』をタップし、次に進みましょう。ポップアップ表示が閉じられると、好きなカテゴリを選択する画面が表示されます。
おすすめ動画として表示される動画の精度を上げるための質問で、スキップすることも可能です。エンタメやダンスなど興味のあるジャンルをタップして『次へ』を選ぶか、『スキップ』をタップします。
3.アカウントを新規作成する
TikTokのレコメンド画面(おすすめ動画が自動で表示される画面)が表示されたら、画面下部の一番右にある『マイページ』→『登録』をタップします。アカウントは次のいずれかを使って新規作成できます。任意の登録方法をタップして次に進みましょう。
- 電話番号またはメールアドレス
- LINEアカウント
- Apple ID
- Twitterアカウント
- Googleアカウント
- Facebookアカウント
- カカオトークアカウント
企業アカウントの場合は、個人のSNSで登録するのではなく、社内で共有できるメールアドレスで登録すると管理しやすいです。
4.生年月日を設定する
登録に利用する電話番号orメールアドレスorSNSアカウントを選択したら、続いて生年月日を設定します。
※各SNSアカウントで生年月日を設定済みの場合は、SNS連携後この工程はスキップされます。
ここで設定した生年月日が他のユーザーに公開されることはありませんが、13歳未満だと利用制限がかかりアカウントを作成できません。また、16歳以下の場合はダイレクトメッセージ機能が利用不可となります。
会社の設立日やブランドのリリース日に設定する場合は注意してください。生年月日を選択して『次へ』をタップしたら、電話番号またはメールアドレスを入力して次に進みます。
5.パスワードとユーザー名を設定する
続いてパスワードを設定します。8〜20文字かつ数字・文字・特殊文字を組み合わせる必要があります。条件を満たしたパスワードを入力し、『次へ』をタップしましょう。
最後にユーザー名を設定します。
半角英数字、アンダースコア(_)、ピリオド(.)を組み合わせて入力してください。
ただし、ユーザー名の末尾にピリオドを使用することはできません。
ユーザー名はあとから変更することも可能です。
『登録』をタップしたらTikTokのアカウント作成は完了となります。
6.ビジネスアカウントに設定する
アカウント登録が完了したら、ビジネスアカウントの設定を行います。
画面右下『マイページ』をタップ
画面右上の『・・・』をタップ
『アカウント管理』をタップ
『ビジネスアカウントに切り替える』をタップ
『次へ』をタップ
アカウントのカテゴリーを選択して『次へ』をタップすれば設定完了
ビジネスアカウントでは『マイページ』→『・・・』→『クリエイターツール』→『インサイト』から分析データを確認できます。具体的には動画の視聴数やシェア数、フォロワーの推移や属性などの数値、人気のコンテンツなどです。
また、TikTokが提供している『ビジネスコンテンツガイド』や、動画のトレンドが分かる『人気動画ショーケース』を閲覧できます。アプリ内で動画に楽曲をつける際は『商用楽曲ライブラリー』を利用できるようにもなり、商用利用不可の楽曲を排除した状態で選択可能です。
7.動画を閲覧・投稿する
アカウントの登録・設定が終わったら、実際にTikTokを利用してみましょう。
画面下部左側の『レコメンド』ではおすすめの動画を閲覧でき、『トレンド』では流行りのハッシュタグ別の動画を見たり、キーワードで動画を検索できたりします。
画面下部中央の『+』は、投稿する動画の選択や撮影などができるボタンです。
TikTokで企業アカウント運用するときのポイント
最後に、企業がTikTokを運用する際に押さえておくべきポイントを解説します。以下で紹介する内容を踏まえたうえで、企業の独自性や担当者の個性などを盛り込みましょう。
ユーザーが楽しめる動画を投稿する
自社の商品やサービスを知ってほしいからといって、ユーザーのことを考えていない一方的な宣伝動画を投稿するのはNG。広告感のある動画は最後まで見てもらえずにスキップされ、結果多くのユーザーに届かなくなってしまいます。
「何を投稿すればいいか分からない」という方は、まずは視聴者側に立ってTikTokでバズっている動画をチェックしましょう。TikTokはトレンドの移り変わりが早いですが、迅速に流行を知って投稿する動画に反映すれば立ち上げたばかりのアカウントでも大きく伸びる可能性があります。
流行っている楽曲やエフェクト、ハッシュタグを取り入れた動画はユーザーのおすすめに表示されやすく、いいねやコメントの増加も見込めるでしょう。また、同じジャンルの企業アカウントやターゲット層が似ているアカウントを参考にするのもおすすめです。
一貫性のある動画を継続的に投稿する
他のSNS同様、TikTokもコンテンツの内容に一貫性があることが大切です。例えば、メイクの動画を見たユーザーが「この人のアカウントを見ればメイクやコスメについてもっと知れるかも」と考え、プロフィールにアクセスしたとします。
プロフィールを見て他の動画がペットの動画やドッキリ企画の動画…などジャンルがバラバラだと、「期待していたアカウントじゃなかった」とフォローされる確率が下がってしまいますよね。
最初にアカウントのテーマを決め、一貫性のある動画を投稿し続けることで「この企業のアカウント=◯◯」とイメージづけることができます。また、テレビ番組のように特定の曜日・特定の時間帯に投稿するのが◎
ユーザーが離れず、かつネタ切れしない頻度で定期的に更新を頑張りましょう。
他のサイトやメディアへの導線を作る
せっかくTikTokで企業アカウントを運用するなら、TikTokから次のアクションにつながるような設計をしておきたいところ。
プロフィールに他SNS(Instagram/YouTube/Twitter)のリンクを貼ったり、動画やキャプションの最後にブランドの紹介を入れたりと、導線を作れるといいでしょう。
フォロワーが1,000人以上になるとURLも表示できるようになります。自社メディアやECサイトを忘れずに設定してくださいね。
炎上に気をつける
企業がTikTokを含むSNSを運用するなら、炎上には細心の注意を払いましょう。あらかじめ炎上する要素をリスト化しておき、投稿前に内容をしっかりチェック。
その内容で傷ついたり不快になったりするユーザーはいないか?企業やブランドのイメージが悪くならないか?を複数人でチェックできる体制を作っておくと安心です。
バズることだけを目標にすると炎上リスクが高まる場合も。企業アカウント立ち上げ時に運用の目的やルールを定め、軸に沿った運用を行うことが重要です。
まとめ
TikTokはフルスクリーンのショートムービーを通じて、幅広いユーザーとコミュニケーションをとれるSNS。上手に活用することで企業・ブランドのファンを増やすことができ、認知向上や売上アップ、採用などさまざまな活用が可能です。TwitterやInstagramとは違う角度から魅力をアピールするツールとして役立てましょう。
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