ショートムービーのプラットフォームとして若者を中心に広まり、今日では幅広い世代に活用されているTikTok。影響力・拡散力の大きさから企業のマーケティング施策の一環として活用されるようになりました。

しかし、いざTikTokの運用を始めようとしても方法や手順が分からなかったり、やってはみたものの上手く成果に繋げられなかったりと悩んでいる企業も多いのではないでしょうか。そこで利用を検討してほしいのが、TikTokの専門知識を持った運用代行会社です。

プロに依頼することでより効果的にTikTokを運用できるでしょう。本記事ではTikTok運用代行会社の費用やメリット・デメリット、サービス内容や選び方などを解説します。

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TikTokの運用代行会社とは

TikTok運用代行会社とは、動画の制作や投稿など本来は自社で行うTikTokの運用を代わりに行ってくれる企業のこと。業務内容は運用代行会社によってさまざまですが、インハウス運用よりも時間と労力をかけず効率的にTikTokを運用できます。

運用代行会社はTikTokに関するノウハウや経験が豊富なため、イチからTikTok運用を始めるよりも成果を見込めるでしょう。

運用代行をお願いする場合の費用相場

TikTok運用代行会社の費用は報酬形態やサービス内容、企業規模などによって異なります。報酬形態は①月ごとに決まった費用を支払う月額型と②フォロワーの増加数・リーチ数・CV数などに応じて費用を支払う成果報酬型の2種類があり、割合としては①の企業が多いです。

①の場合は初期費用5万円〜、月額費用10万円〜が相場。月額費用は一気通貫でTikTok運用をすべてまるっと任せる場合30万円〜50万円ほど、コンサルティングや一部の業務のみ依頼する場合は10万円〜30万円ほどが目安です。

②の場合は例えばフォロワー増加数×100円〜200円、CV数×10,000円…というふうに設定されています。運用代行会社によって料金体系が異なるため、複数の会社から相見積もりをとって検討されることをおすすめします。

運用代行をお願いするメリット

インハウス運用よりも早く結果が出る

運用代行会社の強みは、これまで手がけてきた運用実績からTikTokアカウントを成長させる知見があること。自社にノウハウがなく手探り状態でTikTokの運用を始めると結果が出るまでにかなりの時間を要しますが、プロに依頼することで比較的短い期間で効果を得られます。

「なかなかフォロワーが伸びない」「いいねがつきにくい」といった運用していくうえでの悩みにも素早く対処できるでしょう。また、TikTokでウケのいい企画やトレンドを上手く取り入れた動画を制作することで、商品・サービスの認知向上や拡散も期待できます。

人件費を削減できる

インハウス運用だとTikTokの運用を一任するスタッフの人件費が発生し、その分他の業務に回せるリソースも減ってしまいます。運用ノウハウのないスタッフが担当する場合、TikTok関連の業務に多くの時間がかかるでしょう。運用代行会社にお願いする場合は代行費用がかかりますが、効率的に運用できて人的コストを抑えられます。

炎上リスクを下げられる

TikTokは拡散力の高いプラットフォームです。運用側の注意不足や認識不足による不適切な投稿で炎上してしまうと、TikTok内外問わずあっという間に悪い情報が広まってしまい、企業や商品・サービスにマイナスなイメージを持たれることになります。

経験豊富な運用代行会社なら炎上を未然に防ぐ知識を持っており、また万が一トラブルが発生した場合でもスムーズな対処が可能です。

運用代行をお願いするデメリット

依頼費用が発生する

TikTokの運用を外部に依頼することで、インハウス運用で発生するコストよりも高い費用が発生する可能性があります。ただし、そのぶん成果を出すまでの期間を短縮できたり、結果が出やすくなったりという点はメリット。

業務内容ごとにどのくらいの費用が必要か?妥当な金額か?などを細かく確認しておきましょう。

社内にノウハウが蓄積されにくい

TikTok運用代行を他社に任せると、自社で試行錯誤を繰り返すことによって得られる知識や経験がたまりにくいです。契約中はリソースを割いてアカウントを運用する手間がかからない点がメリットですが、契約終了後はそれまでと同じレベルで運用を続けることが難しくなるでしょう。

将来的に自社で運用を行う予定がある場合は、コンサルティング型の代行会社に依頼して運用方法を教えてもらうことをおすすめします。また、任せきりにするのではなく、代行会社から提出されるレポートを通して成功・失敗の要因や傾向をつかむことも大切です。

TikTok運用代行会社ができること

一言で「TikTok運用」といってもその業務は多岐にわたります。予算や依頼先によって対応できる業務は異なるため、目的にあった運用をお願いできるか依頼前に確認しておくことが大切です。

ここからはTikTok運用代行会社でできる主な業務を紹介します。まとめて運用するのか、一部は自社で対応するのか、以下の内容をもとに検討しましょう。

アカウントのコンセプト設計・戦略策定

TikTok運用を始める前に、まずは方向性を決定しなければなりません。コンセプトや戦略を固めておかないとアカウントが迷走してしまい、求めている成果が得にくくなります。

・TikTokを運用する理由や目標
・TikTokでアプローチするターゲットユーザー
・発信していくコンテンツの内容やアカウントコンセプト
・TikTokでPRしたい商品・サービスや企業の特性

などを最初に握っておき、認識の違いが出ないように戦略を立てましょう。

動画の企画・制作

コンセプト設計や戦略策定が完了したら、続いてアカウントの方向性に合うコンテンツを企画・制作していきます。
TikTokの運用プロセスの中でも最もリソースが必要な業務です。TikTokでは次の指標をもとに動画が評価されます。

・いいね数
・コメント数
・シェア数
・視聴完了率
・プロフィールの表示回数 など

プロのTikTok運用代行会社なら上記の指標に即したクオリティの高い動画を制作してくれます。また、ユーザーにウケのいいトレンドの楽曲や構成を反映することも可能です。

ハッシュタグ選定〜動画の投稿

TikTokに投稿する動画が完成したら、次は実際に動画をアップロードします。より多くのユーザーに見てもらうためには、効果的なハッシュタグをつけたりユーザーがTikTokをよく見る時間帯に投稿したりといった工夫も大切です。

TikTokはフォローしていないユーザーの投稿も「おすすめ」として表示される仕様なのでフォロワーがいない段階でも動画を見てもらえる特長があります。加えて、ハッシュタグ検索から流入するケースも少なくありません。

検索ニーズに沿った動画に関連性の高いハッシュタグをつけることで、再生数やフォロワー数の増加を見込めるでしょう。ハッシュタグは投稿数(競合数)や検索数のバランスを見て適切なタグを選定する必要があるため、運用代行会社への依頼をおすすめします。

いいねやコメント返信などのアクション

TikTokに投稿した動画には、いいねやコメントといったユーザーからの反応がつきます。コメントをくれるユーザーはアカウントに対して興味を持ってくれている可能性が高いです。

いいね返しやコメント返信を行うなどTikTok上で親密なコミュニケーションをとることで、フォロワーの離脱を防いだりエンゲージメント率を高めたりといった効果があります。動画投稿後のアクション管理もアカウントを成長させるうえで重要な業務だといえるでしょう。

ユーザーからの反応が多く対応が難しい場合は、運用代行会社への依頼を検討するといいですよ。

レポート作成

TikTokの運用を行ったあと、月ごとなど定期的にパフォーマンスレポートを作成・提出してくれる運用代行会社も存在します。レポートに記載される項目の例は以下のとおりです。

・アカウント全体の数値:フォロワー増減数や月別の推移など
・投稿したコンテンツの数値:再生数やエンゲージメント率など
・良かった点や改善点およびその理由

運用結果(数値)をレポートで報告→分析・考察→次のアクションにつなげてくれます。レポートの詳細度は料金プランに応じて異なるケースが多いです。

レポートがあると依頼側が現状を把握しやすく、意見や指示を出しやすくなる点がメリット。また、目に見えるノウハウとして蓄積されていくため、契約終了後のTikTok運用にも役立ちます。

インフルエンサーのキャスティング

TikTokには多くのフォロワーを抱えた影響力の大きなユーザー=インフルエンサー(TikToker)が存在します。インフルエンサーに動画出演してもらったり、自社の商品・サービスに関連する動画を投稿してもらったりすることで、認知向上やフォロワー数の増加を狙えるでしょう。

インフルエンサーを起用する場合、一般的には所属事務所やキャスティング会社を通して依頼しなければなりません。しかし、TikTokの運用代行会社によっては自社でインフルエンサーを抱えているケースや、手配や依頼をまとめて請け負ってくれるケースも。

コミュニケーションコストを抑え、かつ最適なインフルエンサーを選定してもらえます。

広告運用

TikTokは他のSNS同様に広告を出稿することが可能です。運用代行会社によっては通常のアカウント運用に加え、広告運用の代行を請け負っているところもあります。コストをかけてでもすぐに成果が欲しいときや一気に拡散したいときは、TikTok広告が適しています。

しかし、TikTok広告は種類が多く、初心者だと設定や効果検証に時間がかかることも。自社に知見がない場合は運用代行会社へ相談してみてはいかがでしょうか。

関連記事:TikTokの広告活用法とは?広告の種類や特徴、配信のポイントなどを分かりやすく解説

TikTok運用代行会社を選ぶ3つのポイント

TikTokの運用を代行会社に依頼することで高い効果を期待できる一方、選び方を間違えると大きな損失を生みかねません。依頼費用が高いわりに成果を得られない業者もあります。以下で紹介する評価ポイントを確認し、自社に最適な会社を選ぶようにしてくださいね。

業務範囲と料金体系

TikTok運用代行会社によって請け負ってくれるサービスの範囲は異なります。どこまでの作業を外部に依頼したいか整理し、対応可能な会社をピックアップしましょう。

また、業務範囲に対する費用や料金体系も忘れずにチェック。確認を怠ると「求めている業務がサービス範囲外で追加費用がかかってしまった」「ノープランで相談したら予算オーバーだった」…なんてことも。

費用やプランの認識の相違でトラブルが発生しないように、サービス内容とそれに伴う費用を明確に把握するようにしてください。

運用代行実績

TikTok運用代行会社を選ぶときは過去の運用・コンサルティング実績を要確認。これまで運用してきたアカウントの数や得られた成果をチェックしましょう。また、TikTok運用代行会社によって得意とする業種はさまざま。

実績の中に自社と同じ業種の企業があるかも確認しましょう。TikTokの運用テクニックだけでなく、商品・サービスや業界への理解も大切だからです。

運用代行会社が出している資料やホームページに加え、実際の運用アカウントを見にいったり、口コミ・レビューを探したりするのも◎

連絡の速度・頻度

TikTokの運用を外部に依頼する場合、コミュニケーションの速さとマメさが重要になります。連絡が遅いと不信感につながるだけでなく、炎上や投稿内容の誤りなど不足の事態にもスピーディに対応できず損失を被ることになりかねません。

契約前の問い合わせの段階から、スムーズに連絡が取れる会社かどうかチェックしましょう。また、定期的なミーティングはあるか?担当者の人数や運用体制はどうなっているか?などコミュニケーションに関連する要素はしっかり確認しておくことをおすすめします。

TikTok運用代行ならBEASTAR

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特長①100社以上のSNS運用実績
商業施設や行政、化粧品メーカーや食品メーカー、アパレルなど幅広いジャンルの企業様のSNSマーケティングを支援しています。

特長②社員がインフルエンサー
社内にはTikTokのフォロワー数20万人を誇るSNSディレクターや、Instagramのフォロワーが5万人の教育系アカウントの運用者、フォロワー10万人のまとめ系アカウントの運用者などが在籍。自身のリアルな経験から得たノウハウを活かして運用を行っています。

BEASTARではさまざまな企業様の商材をTikTokの流行りのフォーマットに落とし込み、最適な企画を立案します。
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